第5話 ツーブロック禁止論

ツーブロックが校則で禁止されている学校がある。


ツーブロックとは、揉み上げ襟足を刈り上げ、その刈り上げに覆い被さるように髪がかかっている状態のヘアースタイルである。


過度ではないが、ファッション性があり、「洒落気がある」ように見える。


校則の禁止項目として、生徒手帳に書き込まれている学校もある。


生徒や保護者の中には、「ツーブロック禁止の理由が分からない!」と苛立つ方も多い。


ブラック校則、なぞルールの類として煽る風潮が最近、巷ではある。


ツーブロック禁止論について、特集を組んでいたディアや報道があくらいだ。


子供の髪型ごときにメディアが動くとは平和な国であると、切り捨てる前に考えてみたい。

 

5人以上の就労者がいる会社には就業規則がある。


安全面や衛生面に関してのみ、髪形や服装の規則を置いてもよいことになっている。


お弁当のおかずを載せるベルトコンベア作業の前で、帽子も被らず、髪ぼっさぼさの人が働いていたらまずいことは誰でも分かる。


受付業などで、お客さんに清潔さを感じてもらうために、最低限の身だしなみは規則として理解できる。


ただ、過度な規則は人権侵害に当たる。


世の中の人間は、他の会社の就業規則についてクレームをつけるだろうか。


はっきり言って、どうでもいいと思っているはず。


「学校の規則に口を出す世間はいかがなものか。」


そんなことを言っていたら、世の中からバッシングされてしまう。


ここは、冷静に分析したい。


学校には様々な、なぞルールが存在する。


一つ一つ書かないが、昔を思い出してもらえれば、出てくるだろう。


校則の根底に流れているものは、


「特別かっよくしたり、かわいくしたりしてはダメ」であるということ。


学校は勉強をするところであり、ファッションショーをするところではないのだ。


(ファッションを学んでいる学校は別として・・)


生徒を社員と考えると、制服やカバンを統一する理由について、文句を言う人はいないだろう。


(自然派教育関係の人は統一を嫌うが・・)


だって、税金や親のお金で学んでいる子供たちは、学校で勉強することが仕事でしょ。


妙なヘアスタイルや格好をしていたら、「何しに学校へ行っているんだ!」と世間から怒られるはずです。


「今日から俺は!」がブームになりましたが、実際、あのような生徒たちはがのさばっていた時代は、教師たちは世間からかなり怒られました。


ヤンキーやる前に、子供たちに勉強をさせろ!


ファッションはヤンキーの始まりだ!


散々怒られた学校は、子供たちからファッションを取り上げました。


ファッションに罪はありません。


ファッションを罪深くしたのは、紛れもなく世間です。


学校は、ただ真面目に、世間から嫌われないように努力しました。


だって、公務員教師は税金で働いているのだもの。


ツーブロックに罪はありません。


教師たちだって、ツーブロックは嫌いじゃありません。


ツーブロックを取り締まる若い教師が、ツーブロックなんてこともよくあるでしょう。


一昔前は、タバコをふかしながら、タバコを吸う生徒を指導するみたいな。


ただ、世間様から怒られないように、小さなファッションから芽を摘む習慣が出来てしまっているだけなんです。


ツーブロックを放置したら・・と古傷が痛むのです。


ファッションに寛容な時代は時期に来ると思います。


現に、ツーブロックを認めている学校もあります。


「ツーブロックいいじゃん!」と言ってくれる保護者や地域が増えれば、自然に消滅する問題です。


学校に存在するなぞルールの根源の一端を理解していただけたでしょうか。


ちなみに私は、ツーブロックが嫌いです。


若い頃、吉田栄作を真似して、ツーブロック、白T、ジーパンを履きましたが、全くモテず、苦い思い出しかないからです。


脱エイサク。


一生、ツーブロック禁止でいいと思っているくそやろうです。


男子はカツオ、女子はワカメちゃんでいいと強く思っている派でございまーす。


(サザエ風に言ってみた)


AM5:30起床















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