第6話 技術試験

 技術試験、その通り技術の試験だ。試験内容は、単純で急に出てくる的に瞬時に魔法で当てると言う簡単な試験だ。攻撃魔法であれば制限はなく、魔法が不得意な人のチャンス試験だ。


 みた所技術試験は直ぐに受けられるみたいだ。受付には堅いのいい男が立っていた。


 行ってみるか!

「すいません!受付を・・・」

「紙は?」

「はい!」

 紙を渡し、中に入る。そして堅いのいい、男から説明を聞く。


「説明。 60秒間あらゆる方向から的が出てくるそれを打ち落とせばいい簡単な試験だ。では始めるぞ準備はいいか?」


 手を構える。

「はい!」

「スタート」


 見慣れた景色だ。転生前技術がなかった俺は朝方毎日訓練していた。


 45秒・・・次々と的を光魔法で破壊する。


 光魔法はタイムラグが他の魔法より少なく連続で撃つには、1番向いている魔法だ。


 5...4...3...2...1...。

「終了」

 堅いのいい男がアルの方に近づき、肩を両手で叩く。

「お前は天才だ!」

 堅いのいい男が紙に文字を書く

『外した的の数0当てた的の数600』


「外した的の数0はこの学院で初めての記録だ!お前は俺が推薦してやる!取り敢えずこの紙を持って体術試験に行ってくれ!」


 お...おう、体術試験の内容はこの学院の先生と戦う。先生の手応えによって点数がつけられる。


 試験会場に向かう。

 うわぁここ広いなマジでそれよりも今のこの世界の平均魔法は、昔より上がっているんだよな?昔は1分間に1万個的が出たと思うんだが・・・


 そんな事を考えながら試験会場につき列を並ぶ。

 うわんこの列なら10分くらい待てば行けるかな


「パンフレットをどうぞー」

 男がパンフレットをアルに渡す。

「あ...ありがとうございます」


 パンフレットか。もうマップは、覚えたしマップはいいとして...何が書いてあるんだ?『学園長アーメル』学園長アーメル?若いなその後に『理事長マーリン』と書いてあった。


「へぇーマーリン。マーリン⁉︎」

「お前失礼だぞ?マーリン様だろ?」


 後ろに並んでいた同い年位の男が不機嫌そうに話しかけてくる。

「あの・・・何ですか?」

「俺の名前はアレンだ。マーリン様な事今マーリンって言っただろ?」


「はい。言いましたけど」

「マーリン様と言え様と!」


 マーリン今どうなっているのかな・・・聞いてみるか?

「そうなのか?マーリン様って今どう言うことやっているんだ?」


「マーリン様のことを知らないのか?仕方ないなぁ教えてあげるよ!大賢者って知ってるか?」


「知ってるよ?」

俺のことだし...


「その大賢者の弟子でマーリン様はその大賢者がやってた事を全てやり更に学院を作り国民に絶大な人気を得ているんだよ!それにメチャクチャ強い俺から見れば多分大賢者より強いと思うんだよね!」


 ハハハハそうか?マーリンには様をつけ?俺には様をつけない...舐めてるなぁぁぁぁぁ


「そうなんだ・・・僕的には大賢者の方が強いと思うな!だって大賢者だもん!」


「にわか乙www」

 あっヤバい手が出る


「マーリン様と大賢者が戦ったらどっちが勝つってアンケートで99.8%がマーリン様に入れたんだよ。更にマーリン様自体も私の方が強いと言っていて最近では大賢者はマーリン様に付けるべき称号という意見もあるんだよ」


 あいつ・・・まぁ...まぁいいけど。


「そうなんだ、教えてくれてありがとう!」

「おい。順番だぞ?」

「ありがと!また喋ろうね」

「おう!アルもじゃぁね」

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