第213話 第9章登場人物

【レナ】

 エルフ。年齢は秘密。ラナの姉で、セルグ村が襲撃を受けたため、放浪の旅をしていた。【ぬさの紋章】を持つ。職は巫女。

 古の時代に、魔界より現れたゼヴェルを封印した一族。セルグ村が襲われた後もゼヴェルの封印が解けていないか、年に1度確認しにきていた。

 しかしその際、ステラ商会の者に見つかり、捕らえられ、奴隷にされる。

 奴隷オークションにて、アッサラーマの領主であるボーゲンに買われそうになるが、白金貨5枚を持ったヒイロに助けられ、ラナと再会を果たす。

 巫女の紋章を貰った時、ゼヴェルを封印する使命を伝えられ、色々なことを諦めていた。しかしヒイロに運命を変えてみせると言われて、自分の命をかけて封印するのではなく、皆でゼヴェルを倒す方に考えを変える。

 元々お姉ちゃん気質が強く(ラナがうんざりするほどだった)、無茶をするヒイロに対して、私がお姉ちゃんになって管理すると宣言する。


【アリエル】

 エルフ。年齢は220歳。最初にゼヴェルを封印した初代巫女。

ぬさの紋章】を持つ。職は巫女。

 ゼヴェルの中に取り込まれていたが、ヒイロの女神の息吹きアルテナブレスによって助け出される。

 人をからかうのが好きで、特に自分を救ってくれたヒイロを気に入っているため、陥れる行動をする。

 過去に巫女の紋章を持つ自分がゼヴェルを封印したため、エルミアやレナを不遇な運命に導いてしまったため、申し訳なく思っている。

 とりあえず救われた命で何をするか考えるため、この世界の情報を集めているらしい。


【エルミア】

 エルフ。年齢は100歳。2番目にゼヴェルを封印した巫女。

ぬさの紋章】を持つ。職は巫女。

 アリエルと同じ様にゼヴェルに取り込まれたが、ヒイロの女神の息吹きアルテナブレスによって助け出される。

 過去に巫女であったため酷い扱いを受け、無理矢理封印をやらされたため、他人に恐れを持っている。

 しかし、ゼヴェルに取り込まれている中、殺されると思った瞬間に助け出されたことによって、ヒイロには懐いている。

 アリエルと同様に、この時代でどうしようか悩んでいる。


【ゼヴェル】

 魔界より現れた魔獣。その身体は30メートルの巨体を持ち、狼の姿をしている。本来毛は白い色をしているが【闇の法衣】⋯⋯黒い霧が自動で纏わりつき、魔法を無効化させる能力のため、戦いの際には黒く見える。また【混沌のガイア】⋯⋯ゼヴェルが出す瘴気のことで全てを石化することができる。魔法に頼っていたヒイロにとって、天敵といえる相手だった。

 千年前にアリエルが、五百年前にエルミアが、そして今回はレナが封印する予定だったが、ヒイロの決死の突撃によって倒される。


【ボーゲン】

 人族。アッサラーマの街の領主。政治を疎かにし、好き勝手やっているため領民からの人気は皆無。

 奴隷を集めることが趣味で、オークションにてレナを競り落とそうとするが、ヒイロに買われてしまい恨みを持つ。

 オークション後にレナを手に入れようと画策するが、ラナとマーサにやられてしまう。


【セオルド】

 人族。奴隷オークションの司会者。

【鞭を持って人を叩いている紋章】。職は奴隷商人。

 ここにいる奴隷達は善き人に買われてほしいと思っているため、領主のボーゲンのことは好きではない。


【ノノ】

 人族。年齢は18歳。アッサラーマの冒険者ギルドの受付嬢をしている。

 まだ新人のため、仕事は慣れていないが、その若さから来る笑顔のため、ファンは多い。

 ヒイロの冒険者カードの内容が、信じられなかったためギルド長のゲーオスを呼ぶ。


【ゲーオス】

 人族。年齢は42歳。アッサラーマの冒険者ギルドの長。

 大柄な体格のため、力技でいくタイプだとおもわれがちだが、実は緻密に動くタイプ。

 ヒイロのことについても、予め巡らしていた情報網があったため、冒険者カードの内容を素直に信じることができた。


【レナとラナの御両親】

 エルフ族。元はセルグ村の長。

 しかしエリウッドの手筈により、セルグ村が襲撃され、村を追われることとなる。一族の伝承によりゼヴェルのことを知っていたが、まさか自分の娘が巫女の紋章を持つとは信じられず、苦悩する日々を過ごす。

 ステラ商会の者に捕らえられるが、ヒイロの手によって救出される。

 父親は真面目だが、娘のこととなると正気をうしなう。

 母親は冷静沈着のため、暴走する夫を力技で止めることがしばしばある。

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