第100話息子くんとママの夢
「大きくなったら何になってほしい」そんな質問を息子くんがし始めたのは小学校低学年の頃、学校からの宿題で家族にインタビューをしようというものからでした。
ママはここでとても困ってしまった、月並みな答えすら実は持ち合わせていないので「息子くんがなりたい仕事がやれたらいいな」と答えました。
案の定具体的ではないため、息子くんの宿題には三角が、これはママが悪かったと思うのだけど、別にこれになってほしいとか無いんですよね。
息子くんにも話しました、こうなって欲しいこれになって欲しいとかママは考えたことがないと。
ママは息子くんがやりたいことをやれるように今手助けするのが大事で、やりたいことを見つけたら応援したいのだと話したママに息子くんも全部がわからないまでも頷いていましたが、息子くんが小学校高学年の頃にまた息子くんの質問が。
「なんでママは息子くんになって欲しい仕事とかないの」と。ないというか、そこに制限も青天井もなくやりたいことを見付ける応援をしたかった、ママの願望を押し付けたくなかったのだと話しました。
まあ出来るなら安泰の仕事があるならそう願うのが親心ではあるのだけども。
そう伝えた三日後に息子くんが改まってママに話に来ました。
これがやりたい、プロになりたいと。
今は息子くんの夢を全力で応援すべく手を尽くしています。
あの日、息子くんが真剣に打ち明けた話はママにはびっくりするものでしたが、息子くんが本気で目指すものを見つけたのなら駄目でも今全力で取り組むことをママは応援したいと思っています。
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