　初めての場所に行く時、高確率でママは迷子になります。地図を見ればいいと思われるのだけれど、地図を見ながら迷子になるのでどうしようも無い。

　そのクセ存外にママも息子くんも新しい場所に行ったりすることが好きなので、スマートフォン片手に息子くんにナビゲーションされたりする事も多くあります。

　「ママこれ反対やん」という切ない指摘を初めてされたのは息子くんがまだ小学校低学年の頃。いつの間にか息子くんは地図をママより上手く見れるようになっていました。

　ママは家で地図を確認してから現地に行き、地図と現地にイレギュラーがない限りは迷わないのだけど実地で地図を見ると確実に迷うのでいつの間にか地図を確認するのは息子くんが担当するようになりました。

　そんな息子くん、一度ママが迷子になってなかなか目的地に辿り着けない時不思議に思ったのかママに訊ねたことが。

　「ママ何で焦らへんの」「ママ何か楽しそう」そう、ママ迷子になると楽しんでしまう。きっと普通に歩いていたら気づかない横道や小路、お店に景色など目的地に着くまで結構楽しんでしまう、これが迷子の原因ではないのかと最近やっと思い至ったのですが、迷子にならなければ見れない景色が楽しいからと、息子くん暫く考えながら「そうやな」と一緒に楽しむようになっていました。

　とはいえ結局目的地に辿り着く頃にはクタクタになっていたりするのでここ数年では息子くんが地図を担当しています。地図に関してはママの威厳全くなし。