第78話息子くんの留守番
お留守番、最初にしてもらったのは何時だったかなと思ったら小学校に上がってからでした。お留守番と言ってもママが近所のコンビニエンスストアに買い忘れた玉子を買い足しに行った十分ほど。
念入りに注意をし、ママが帰るまでわんこと留守番お願いねと言って玄関に向かうと、わんこと一緒に見送ってくれました。
慌てて走るママ、夕食時とはいえセールスなどインターホンが鳴らないとも限らない。触っちゃいけないと言ってるものを触るかもしれない、色んな心配を抱えてコンビニエンスストアまで走りました。
夕食時だけあって少し混んでいたのもあり、帰宅は猛然と急ぎながらも買ったものが玉子なので割らないように慎重に急いで帰宅。
玄関の鍵をあけると息子くんがビックリしてママを見ていました。思ったより早かったらしくママの留守に何をしようか考えているうちにママが帰宅してしまったようで、息子くんみるみるふくれっ面に。
もう一回買い出ししてきてと言う息子くんを宥めながら、夕飯の支度に取り掛かりました。
息子くん、ママが居ない間に隠れようとしていたらしく後日の買い出しの時には帰宅したママは先ず息子くんを見つける仕事が待っていましたが、これがなかなか難しい。
隠れるのが得意ではないので、ひと目でわかってしまう。しかし、そこは一生懸命隠れた息子くんに対して全力の演技力を発揮しなければ、留守番をしてくれた息子くんに申し訳がない。そして夕飯は遅れてしまう。
いつの間にか留守番も当たり前に出来るようになった息子くん、今ではママが帰宅すると食べたオヤツの残骸に出くわします。
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