第77話息子くんとホットケーキ

 ホットケーキ、我が家では大抵冷凍のホットケーキやパンケーキを買ってます。息子くんはポテトの次にホットケーキやパンケーキが好きな時期があり、都度作るには少量過ぎるので冷凍のホットケーキがちょうど良かったのですが、そうしているうちに「ホットケーキをママは作れない」と息子くん思い込んでいた小学校低学年時代。

 「ホットケーキって家で焼けへんのやろ」と息子くんの一言で(これはイカン)とママは息子くんと連れ立ってスーパーまで足を運びました。

 一頻り材料を揃えて帰宅、キッチンにてしまい込んだ菓子作り用の調理器具をあれこれ引っ張り出して、いざホットケーキ作りです。息子くんずっと後ろを行ったり来たりしながら様子を伺ってましたが、フライパンにバターを溶かし出来上がったタネを入れるとフワリとホットケーキ独特な香りが立ち上り、背後の息子くんのお腹が鳴きました。

 焼き立てを皿に乗せバターとメープルシロップをかけて息子くんに出すと二枚目を焼き上げる前にペロリ完食。

 結局四枚のホットケーキを食べた息子くん、ママは作るだけでお腹いっぱい。少し多めに作り残りは一枚ずつラップに包んで冷凍庫へ。

 翌朝のご飯になりました。

 息子くん今でもたまに作ってと言い出すので作るのですが、作り置きした冷凍庫のホットケーキが翌日の夕飯前迄には消え去るので、相変わらずママは食べないまま。

 ホットケーキではなくクレープにすることもあります。中身はツナやウインナー、コーンにポテトサラダなど手巻き寿司ならぬ手巻きクレープで夕飯にすることも。クレープだと野菜もたくさん食べてくれるんです、ママは生の野菜苦手なので食べませんが。

 そんな息子くんが小学校中学年の頃とびきり驚いたのが喫茶店のホットケーキでした。「ホットケーキってこんなに美味しかったっけ」ポソッと言いながら食べていました。

 わかる、ママも喫茶店のホットケーキすごく好きだから。

 

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