k
akira
第1話
「だからあなたはダメなんだよ!!」
ティアは言った。
学園のある一室で、黒猫と男子学生が対峙している。
て洋介はドヤ顔で反発したくなった。
「なんだよ、そんな言い方ないだろ!?」
彼の抗議に対して猫はツンとしたままそっぽを向いた。
洋介はぐぐぐと歯を食いしばり拳を握ってティアの背面を震えて見つめる。
この美しい僕の一体何がどういけないというのか。
具体的に分かりやすく簡潔に言ってみろ!
そう言いたかったが、口パクのようにもごもごアゴが動くだけで発声は生じなかった。
ああ・・・。
そのやりとりを聞いていて、本を読んでいた少女はばたんとそれを閉じる。
「ちょっと!!何で仲良くできないの!?」
張り上げる声にティアも洋介もしんと黙り込む。
k akira @akira_manak
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