第7話 彼女の本当の指令は?

俊「サリー?」


サリー「はい、今まではずっと自分の名前を隠していました。」


かな恵「さっきはごめん、でもあなたが本当にアンドロイドじゃないと私は思い込んでいた。」


サリー「分かって頂けたならそれで良いのです。」


俊「でも知らなかった。」


サリー「でもこの名前を付けてくれたのはお母様なんです。」


かな恵「サリーのお母さんは今どこに居るの?」


サリー「今、敵が居るお城に捕まっています。」


俊「じゃあ、助けないと。」


サリー「ありがとうございます、でも私、お母様の事何も覚えていないです。」


俊「つまりサリーさんの記憶が消えているって事はまさか。」


サリー「はい、今頃きっとお母様も私の事を忘れているのかもしれないです。何とか思い出させないと私は一人で生きる事になるんです、でも私は正直怖くて今でも泣きそうな感じがするんです。」


かな恵「私、手伝うよ。」


俊「えっ、かな恵本気なの?」


かな恵「サリーのお母さんを助けないと、この世界が全滅しちゃうよ。」


俊「あぁ、そうだな、僕も手伝うよ。」


サリー「ありがとうございます。」


《お城》


サリー「ここです。」


俊「さっきの洞窟よりも少しだけ大きいね。」


かな恵「うん、そうだね。」


サリー「私のお母様はここに居るかもしれません、とにかく急ぎましょう。」


《お城の中》


?「誰だ。」


サリー「私のお母様を助けに来ました。」


?「お前、そのペンダントはまさか。」


サリー「このペンダントがご存じですか?」


?「ああ、(コイツ、あの娘か。)」


サリー「お母様が居るところを教えてください。」


?「それは教える事は出来ない。」


サリー「そんな・・・。」


俊「サリー、どうだった?」


サリー「分からない。」


?「おや、もう一人居た。」


かな恵「おい、教えな。」


?「て、天井から・・・⁉」


俊「かな恵、サリーを連れて行け。」


かな恵「了解、サリー行こう。」


サリー「はい。」


俊「僕が相手だ。」


?「おやおや、ではやるとするか。」


すると謎の支配人が姿を見せた。


《ロビー》


サリー「かな恵、ありがとうございます。」


かな恵「あのさ、言いづらいけど、敬語使うのやめたら?私達は仲間でしょ?」


サリー「うん、分かった。」


かな恵「いい子だ。」


《足音》


サリー「かな恵、誰かが来る、隠れよう。」


かな恵「うん。」


?「確かこの辺で誰かが居たような気がするんだけど、気のせいのかのかな?」


サリー「行ったみたいだね。」


かな恵「うん。」


俊「かな恵、サリーお待たせ。」


かな恵「俊、遅いよ、あの敵は倒したの?」


俊「うん、僕は強くなったから少しは成長が出来たと思うんだけど。」


サリー「確かに俊は私のお母様を助けるために必死で頑張っていたから私は嬉しかった。」


俊「サリー・・・。」


かな恵「何、自慢をしているの?」


サリー「自慢じゃないよ、ただ二人には感謝しきれないほど「ありがとう。」が心に響いているよ。」


俊「良かった。」


母親「何しに来た?」


サリー「お母様、何か様子が変。」





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