第4話…高速道路のライトが明日への誘導灯

「なんでそんな嬉しそうな顔すんのよ」

日奈子は実家近くのコンビニで買った急速充電器をスマホに繋いで言った

「ドライブ、トゥビーコンティニュー」

「仕方ないでしょ、出張で海外に居る設定なんだからさ」

「日奈子とドライブ、トゥビーコンティニュー」

本当に嬉しそうな顔を見て悪い気はしなかった

「よし、今日の宿確保!新宿駅近くで降ろして」

「了解」

日奈子はスマホで求人サイトを開いた

「取り敢えず仕事しなきゃ…家も探さないと…」

「大変だね」

「まさか自殺を止められるなんて思ってなかったからね…仕事も辞めたし部屋も解約しちゃったんだよね…」

「ガンバ!」

「言っとくけど全部、全部、ぜーんぶ貴方のせいなんだからね!」

「ごめんなさい…」

急にいつものバカテンションでなくなった

「誰にも迷惑かけたくなかったのよ…会社に席があったら皆が困るし、部屋がそのままだったらパパやママに迷惑かけるし…嫌なの、そういうの…」

「優しいね日奈子は、日奈子のそういう所好き、大好き」

日奈子が罪悪感から言った言葉も笑顔で返されてしまった

「あの…連絡祭教えておいて誤解させてたら本当にゴメンなんだけど、友達以上になる気ないから…どうせ来年自殺するんだし…」

「え?」

日奈子は次の言葉が予想出来た

「友達になってくれるの?メッチャ嬉しい!」

「やっぱりそうきたか…」

日奈子は苦笑いをした

「じゃあ、友達にしてくれたお礼にいつでも深夜でも早朝でも連絡して良いよ、日奈子が寂しい時、哀しい時、誰かに愚痴りたい時、いつでも連絡して良いよ、会いたければ駆けていくからね」

日奈子ほ返す言葉を考えた

「ばーか」

見つかったのは一言だった

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