アスカルズ
サッカーに詳しくない人には、何故フィリピン代表に藤原埼玉がいたのか。という疑問を懐く人もいるだろう。そこで、先ずはフィリピン代表について語るとしよう。
代表チームには愛称がつく。ブラジルのカナリア軍団。ベルギーの赤い悪魔。デンマークのダニッシュ・ダイナマイト。といった具合に呼ばれる訳だが、この例に漏れずフィリピン代表にも別の呼び方がある。その名をアスカルズと言う。
アスカルズとは雑種犬の事である。フィリピン代表は、アジアでは珍しく国際色豊かな選手構成をしている。これには3つの理由がある。
第一に、フィリピンではバスケットボールが圧倒的な人気を誇っている。翻ってサッカーは数多あるスポーツと同じく、その後塵を拝している。
第二に、フィリピン人は世界各国に散らばっている。家政婦として等、ヨーロッパでも多くのフィリピン人が生活している。故に、世界中にはフィリピン人ハーフがいるのだ。第一の理由と相まって、そのフィリピン人ハーフが多数を占めているのがフィリピン代表である。
第三に、ダン・パラミの存在である。世界中にフィリピン人ハーフが多くいようが彼らを召集するだけの資金力がサッカー協会にはない。しかし、代表チームは実質ダン・パラミという大富豪がオーナーのチームとなっている。そのため、資金面での問題は解決され世界中から選手を召集することができるのだ。
これらの事からフィリピン代表は国際色豊かな選手構成となっている。人々は皮肉も込めて、彼らのことをアスカルズと呼ぶのである。
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