あなた好みのステータスを
「何のために?」
「教えなーい」
「わかった。まあいいや。異世界転生さえできれば」
「
「流行ってるから」
「あんたバカ?」
「そりゃあ見る人次第だよ」
「何その無責任発言。あんたには主体性ってものがないの?」
主人公はニヤニヤした。
菊坂は主人公を睨んだ。
「声の人! 出ておいで!」
菊坂が右手を腰に当て、左手を振りかざすと、主人公の目の前に突然スーツ姿の眼鏡男が現れた。
「ステータスはどんなのがいいですか?」
男は言った。
「さあ!さあ!!さあ!!! 言ってごらんなさいよ。あなた好みのステータスを!」
菊坂は主人公を指差して言った。
「最強をくれ!俺に力を!! 全てを統べる力を!」
「力が欲しいか」
「欲しい!」
「ならばくれてやる」
空間が震えるほどの叫び声をあげると、主人公の身体は膨れ上がった。
両腕を天に突き出し叫び続ける主人公。
空間に亀裂が走った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます