ステータスはどんなのがいいですか?
「ステータスはどんなのがいいですか?」
真っ暗で何も見えない。声だけが聞こえる。
「HPとかMPのことですよね。もうちょっと詳しく教えてもらえますか? 初めてなんです。異世界転生」
「ステータスはどんなのがいいですか?」
「‥‥ちょっと」
主人公は溜息をついた。
「あの、適当すぎませんか?」
「ステータスはどんなのがいいですか?」
「怖い!怖い!怖い!!怖い!!! 真っ暗で何も見えないし、『ステータスはどんなのがいいですか?』しか聞かれないし! 怖いよ! もういいよ!!」
突然目の前が明るくなり、手で顔を覆う主人公。目の前には女神のコスプレをした菊坂凛がいた。菊坂の周りを淡い光が漂っている。
「コスプレじゃないわよ!バカ!!」
「こ…心が読めるのか」
「そうよ。だって私女神だもん」
「俺の幼馴染じゃないのか」
「幼馴染でもあるわよ」
「はあ…」
「私はね。いろんなところに、いろんな人の幼馴染として出現して、トラックに轢かれそうになり助けてくれた人を、異世界転生させる任務を任せられているの」
菊坂は腰に両手を当て偉そうに言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます