第13話 恋とは 愛とは

 ボクと彼女はもう終わりだろう。思い出せないままだ。何もかも。彼女を力強く抱きしめるボク。ドアの向こうには異形の人々の声が。外から銃声が。うん? 外から銃声? ボクと彼女は目を合わせてお互いに安心した。やっと助けが来たのだと思われる。その10分後には、まさかの自衛隊員だ。ボクと彼女は自衛隊によって救出される。ボクと彼女は安心している。

「恋とは 愛とは 退廃なものだ」

 ボクだけに聞こえる優しい歌声、それも自衛隊のヘリコプターに乗ると全く聞こえなくなった。ボクと彼女は空からの地上を見ている。どこの街からも火災などがある。ボクはまだなにひとつ状況がわかっていない。


続く

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