1月半ばのクリスマスカード
駅から徒歩5分の直進するだけの目印もない自宅についた理子はポストを開ける。
類は友を呼ぶというように話すよりも書く方が得意な理子には高校時代の友人等がよく手紙をくれたりするからだ。
でも、この日は何か違った。薄いきみどり色の封筒に見たこともない子供のような筆跡か金づちでも使ったような下手くそな筆跡。
手袋をはめたままなので、裏返すにはてこずったが、裏面は白紙で差出人の名前もない。
いちおう、仕事柄気をつけるように言われている、刃物だったり、液体が入っている可能性を考え、慎重にカードをふってみるが、そういう音はしない。
とりあえず、気味が悪いと思いつつも、食べっぱなしでリビングへ放置されている父の食器を片付けたり、自室でテレビかパソコンかラジオを聴いている父に帰宅の挨拶をせねばと下駄箱に上にとりあえずカードをおいて家のなかに入った。
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