雨宮家のことと理子のことおさらい

 雨宮家の場合、父は60歳で早々と定年退職している。


 他人に対して言えないことを家族に八つ当たるような人であるのとうつを持っているので、この選択肢は成功だと言える。


 また、大学で機械工学を学び、バブル景気の中、2~3年で転職を重ね、バブル崩壊後に自営業。会社員時代唯一気の合ったショートカットの手先が器用な妹分の女性に手伝ってもらっていたが、女性にガンが発覚。大学卒業後の内定貰えなかった理子が手伝うもののうまくいかず、父は付き合いのあった社員の縁故に、理子は大学時代にアルバイトしていた関係で、この元公務員系のメール便のサービス業務に従事じゅうじ


 理子は子供の頃から根気のよさは誉められていたのと、トランプの神経衰弱をするように機械から抜いたメール便を所定のケースに納めそのメール便を必要とする人へ届ける目に見える人の助けになるこの仕事事態は転職だと思っている。


 しかし、真面目な理子は事故になる前のヒャリハットを三度防いで、局長賞を頂いこと。ため口しか話せない人も多いこの職場において、「すみません」、「ごめんなさい」の学生言葉に傾いていても、言葉遣いはきちんとしていると評価受けている他、基本猫背で所作も怪しいのだが、高校時代登下校時にお辞儀する習慣があったせいか誠実さを感じる所作と言われてもいる。


 また、最初でも触れたが休憩時間を忘れるほどの集中力の高さには賛美両論ある他、両親から何度注意されても部屋の電気を消し忘れて通勤するほど、家庭ではそそっかしい理子だが、職場ではしっかりもので通っており、たまにやらかすミスも使っていたボールペンを機械におきっぱなしにして、手癖の悪い人が、多いこの会社では紛失して見つからないなど自分だけが損するものなので、上司やOB等の定評はよいのが、かれんや奈帆等には気にいらない要因の追加要素なことは日々感じている。


 また、理子は母との仲も少しうまく行っていない。無職の夫のかわりに朝勤、昼勤、夜勤(泊まり勤務)で多忙な上に、夫のことは立てているストレスが娘の理子にきて、しかも、理子はマルチタスクの必要な料理が焦がすとかむいてなく、ずっと理子が趣味でやってた短歌も仕事で忙しく詠めないのならお金の無駄とやめさせたり、ヒステリーをたまにおこすのが怖くて子供のように怯えるときがままある。


 また、理子の家の地域の郵便配達は午後6時代と遅いこともあり、母の泊まり勤務のこの日、家の郵便ポストで底冷える大気のなか問題のカードは冷やされていた。




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