第2話

授業の本鈴が鳴り、先生が前のドアから入ってくる。学級委員の号令で、授業が始まった。


窓際の後ろから二番目の席は、風が吹き抜ける時に1番に受ける。とても心地よく感じて、日の光も当たってぽかぽかとするこの席だと、突然と睡魔がやってくる。

生物の授業は特にだ。


「この状態が続くことで、生物の…」


先生の話が遠のくように感じた。昨日、夜遅くまで勉強に熱中しすぎたかな…。



「おーい、凪咲。起きろ。」

「…ん。」

「ほんと凪咲は航が声かけないと起きないよねー。」

「だよなー。魔法でもかかってんのかね笑。」

「はは、昔から慣れてるからかな。…で、凪咲。昨日無理して遅くまでやってたんだろ。」

「…ちょっとだけだよ。」

「なーにがちょっとだ。目の下に隈ができてるだろ。まあ昼休みだし、ご飯食べてから寝るなら寝ろ。時間になったら起こしてやるから。」

「はーい。」


航に起こされた時には授業は終わっていた。

もうお昼休みなのか、と思いながら、航の後ろについて行って中庭にお弁当を持って行った。みんなと色々な事を話すお昼。

それが何より楽しくてら学校での私の楽しみなのだ。

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