第1話
鳴り響く学校のチャイム、ざわつき始める教室。休み時間になっていつものメンバーが集まり始める。これこそ日常、「当たり前」だ。
「おーい、篠崎ー。次の授業なんだっけ?」
「次は…現代文だな。
そういえば荒瀬、課題やってきたのかよ?」
「あ、やばい。やってない…!」
「だからあれだけやれって言っただろー?」
「そういう篠崎くんはやったの?」
「え、やったよちゃんと。」
「本当かなー?」
「そういう
「やってきたもーん。」
休み時間の楽しい時間。
…だけど最近、なんだか急に辛くなる時がある。この原因を知りたくても分からなくて、わかっていることとすれば、航と話したり、一緒にいる時になることぐらいだ。
「当たり前」のこの集まりでも、なんだか気難しくなっている。
葉月に相談しようかな…。
あー!もうなんだろう。
とりあえず、放課後に葉月に相談しよう。
そう決めた時、授業の予鈴が鳴った。
「凪咲、早く座らないと怒られるぞ。」
「あ、うん!ありがと航。」
頭撫でられた…。さらっとやるから本当困るな…。平然を装って過ごす。嗚呼、ふざけた世界だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます