12 世界観で分類
※画像を気楽に挟めるという理由から、今回の分類関連の記事をノベプラに掲載いたしました。
https://novelup.plus/story/610815081/413513347
で、その一部をカクヨムへ多少の加筆訂正をしつつ流用します。
今回は説明に画像が必要です。
ツイッターへ画像をツイートしてURLを貼り付けましたが、画像を開いて見るの面倒!という方は、ノベプラ版とかおすすめです。
どうもこんにちは。たかぱしでございます(ノベプラ版は敬語にてお届けいたします)。
詳しい話ははしょりますが、小説の内容で分類するジャンル(いわゆる異世界ファンタジーとか恋愛とかミステリとかとか)を眺めてみた結果、
要素(ファンタジーの魔法、ミステリーの謎解き、SFの科学など)
時代(過去、現在、未来など)
舞台(現代、異世界、宇宙、ゲームなど)
テーマ(青春、恋愛、お仕事などなどなど)
感情(恐怖、愛、コメディ、官能などなどなど)
こういった微妙に違うものを一個、あるいは複数個、条件として持ちつつ、かつ複雑に絡み合ってる、最終的に“なんかそういうイメージのやつ”で成り立っているものではないか、ということになりました。
これはこれでいいのですが。
けれども、小説を探したりデータベース化するための分類としては、使いづらいです。なんせ、基準も一定ではないし、一つの作品が複数のジャンルに当てはまることもしょっちゅうで、それじゃあ分類にはなりません。
そんなわけで、“分類として機能する分類のための分類”を作ってみようと思います。
パターン1 物語の世界観で分類してみよう。
物語の世界観に関わるのは上の分類でいくと、「要素」の一部と「時代」と「舞台」あたりです。
これを分かりやすーく分けるには……と考えて、作ってみました。世界観座標表です。
https://twitter.com/TakapashiBc186/status/1370976888865181700?s=19
横軸を時代、縦軸をリアル度とします。それぞれについてもう少し解説します。
★横軸について。
その小説の主な舞台となる時代で選びます。左ほど昔の世界、右ほど未来の世界、と思ってもらえればOKです。
現実世界が舞台ならだいたいの時代で選び、異世界が舞台なら文明度や科学度で選ぶんですね。
そこまできっちり明確に厳しく分けるわけではないですが、だいたい目安としてはこんな感じです。
神話時代:人間の歴史以前の世界
太古:原始的な世界。言語での記録がない頃
古代:人類史が記録されるようになってからヨーロッパでの封建制が成立する頃まで
中世:封建制の時代からヨーロッパでのルネッサンス頃まで
近世:ルネッサンス後から産業革命まで
近代:産業革命後から第二次大戦まで
現代:大戦後から現世代まで
近未来:ちょっと先の未来。今の科学が発展している。
遠未来:めっちゃ先の未来。すげー科学が発展している。
無時間:時間の概念とかない世界の場合ここ
★縦軸について。
リアル度で、下ほど現実に即した物語、上ほど空想がぶっ飛んだ物語、というイメージです。
だいたいの目安はこんな感じ。(項目の名称はかなりテキトーです笑 だれか考えてぇ!)
アポカリプス:終末世界。あるいは
宇宙:宇宙を舞台にする、というか、地球とは物理法則から違う世界を舞台にする物語。
かなり魔法:魔法、スキル、異能力などが当たり前の物として存在し、世界法則に組み込まれている世界。
混入:異なる世界観・時代の人物|(物)が入ってくる物語。異世界転生・転移やタイムスリップなど。
ちょっと魔法:一部の人間のみ魔法、スキル、異能力を持ち、それが当たり前ではない世界。スーパーマンとか。
ゲーム:ゲームの中の世界、あるいはゲーム的なシステムを持つ世界。VRMMO。
パラレル:ご都合的な事象が存在しない実世界に近い法則の世界だが、明らかに別の世界。(魔法などのない異世界、別の惑星)
※ただし、歴史ifは含まない。
ちょっと不思議:実世界に近い世界だが、非実在のモノ(あやかし等)が存在していたり、ちょっとした奇跡、ギャグなど現実的でないことも起きる。
リアルドラマ:ご都合主義的な事象の存在しない実世界を舞台とするが、事実とは限らない。歴史ifを含む。
ドキュメンタリー:史実や事実に基づく物語。(ただし、小説としての虚構や脚色はもちろん含む)
というのを画像でまとめたのが、こちら(もう少し時代目安に情報を追加してあります)
https://twitter.com/TakapashiBc186/status/1370977282056065031?s=19
※なお、人気があるであろう中華系小説の時代区分目安がないのは、中国史をこの時代区分で表そうとすると、かつて中国研究界を焦土と化した恐怖の大戦「唐宋論争」が勃発するからです。私はまだ死にたくありません。ご了承ください。
こんな説明を口でされたって困りますよね?
例えばで(たかぱしの読んだことがある)商業作品を入れてみました。
勝手に使わせていただいた作家先生様たちすみませんありがとうございます。
https://twitter.com/TakapashiBc186/status/1370977422565281792?s=19
『指輪物語』(トールキン先生)は、たぶん中世から近世ぐらいの文明っぽい世界で、かつ魔法や異種族が当たり前に存在している世界なので、中世×かなり魔法の【4c】
『ナルニア国物語』(ルイス先生)も、ナルニアは中世から近世っぽい世界で、実世界の子供たちがナルニアへ迷い込む話なので、中世×混入で【4d】
『しゃばけ』(畠中恵先生)は、江戸時代が舞台で、妖怪が存在している(が魔法などはない、現実に近い物理法則の世界)ので、近世×ちょっと不思議【5h】
『関ヶ原』(司馬遼太郎先生)は、関ヶ原という史実を実世界のまま描いているので【5d】
『人類は衰退しました』(田中ロミオ先生)は、ある程度科学的に進んでいた社会が一度滅んだっぽいので【8a】
『銀河英雄伝説』(田中芳樹先生)は、宇宙船がばんばん戦う銀河の戦記なのでたぶん【9b】
『とある魔術の禁書目録』(鎌池和馬先生)は、学園都市が近未来的なので近未来が舞台、かつ超能力などが当然のものとして認識されている世界なので【8c】
『ハリー・ポッター』(ローリング先生)は、現代実世界が舞台で、実は表社会から見えないように魔法使いたちが存在していて魔法学校がある、という世界観なので【7e】
『後宮小説』(酒見賢一先生)は、中華風異世界で大砲や銃器からして近世から近代ごろと思われる文明、しかし魔法のような要素はない現実感を漂わせる世界観なので【6g】
『キノの旅』(時雨沢恵一先生)は、主人公のキノがだいたい現代的な文明度らしく、かつ魔法要素のない異世界なので【7g】(ただ乗り物や犬がしゃべるんですよねー笑)
『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎先生)は、現代実世界を舞台に、しかし史実や事実に基づく物語ではないので【7i】
『図書館戦争』(有川浩先生)は、時代は現代で、イフ歴史物(異世界じゃない、もしもの実世界で事実に基づかない)と判断できるので、【7i】
『蒼穹の昴』(浅田次郎先生)は、中国清末期の歴史上人物を絡めた歴史創作なので【6i】
というような判断での座標です。
違和感、あるでしょうか?
この作品がここはおかしいなぁとか、
これとこれが一緒ってのは、分類としてどうなの?とか、
自分だったらこれはこっちかなーとか、
もし思うことがあれば、たとえ些細なことでもぜひともご指摘いただきたいです。
ここへのコメントでも、たかぱしのツイッターでも、近況ノートでも、どこでも大歓迎。
ツイッターアカウント:@17HfG3eqQn3tfGg
※画像掲載に使ったツイッターアカウントはたかぱしの本垢です。この↑ご意見受付アカウントとは異なります(笑)
どっちでもいいんですけど。
なんせこの座標はとりあえず作ったプロトタイプ3号(1号2号は秒速で役目を終えた)。
これから改良し、使用し、使える分類なのかどうかをがしがしテストしなければなりません。
(その結果ババア・プロジェクトでの使用に耐えない……という結論になるかもしれません笑)
また実際に使ってみた感想も募集します。
あたなの書いた小説・好きな小説は、この座標で表してみてすっきりしますか?
どこに置くか迷いますか?
というか、置くところありますか?
……この座標、分かります……?
ちなみにたかぱし作品を青字でぶっ込んでみた座標表がこちら
https://twitter.com/TakapashiBc186/status/1370977809821093892?s=19
うぇーい! 偏ってるぜ!(笑)
テストの一環として、みなさんの作品を一緒くたにぶち込んでみた大座標表とかも作ってみたいですねぇ。作品紹介とかしながら(夢)
最終的に重要なのは、これが小説の分類として意味をなすのか……です。
が、それ以前として、まず納得のいく座標表を作るところから。なのです。
説明が分かりにくい……とか項目のネーミングセンスが死んでる……なんていうご意見もありがたいです。項目が多いとか足りないとかも。
まあ、小難しいことは言いっこなしです。
まずは、この座標表で遊んでみてください。感想とか送るのは、なかなかハードル高いと思いますので。そこはよしなに、ですが(笑)
でも歓迎いたしますので。ぜひお心易く。
よろしくお願いします。
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