11 ジャンル 解体

 そろそろジャンルに目鼻立ちをつけたい。

 という願いのみを込めて、今回のタイトルは解体ということにした。


 作品の内容で分類するタイプのジャンルについて、あーでもないこーでもないと意味があるのかないのか分からないことを書き連ねてきたが、なんのことはない、考えて整理するための時間稼ぎである(爆)

 おかげさまで「なんかいける気がする」感じになりつつある(ダメ感満載!)


 こんなところで文字数稼ぎも必要ないので、残るジャンル種別をちょっと見てほしい。


 まずはホラーなやつ。


【恐怖系】

ホラー

オカルト

スリラー

パニック


 なんというか、実はホラー苦手です。読まないです。分からないです。

 ホラーとパニックは、それでもなんとなく違いは分かる。が、オカルトやスリラーとは……?


 こういうときは、頼れるグーグル先生。ぐぐる。

 はい、出てきました。「ホラー、スリラー、サイコ、サスペンスのジャンルの違い」という記事。……オカルトは? ……ん、サスペンスてホラーなん?


 疑問はさておき、ちょっと読んでみると。つまり、(以下コピペ。詳しくはhttp://jetinoue.jugem.jp/?eid=224#gsc.tab=0)


ホラー

【モンスターや見知らぬ殺人鬼などが主人公を脅かすもの、恐怖がテーマのもの】


スリラー

【知り合いや安心できる身近な存在だった人が主人公を脅かすもの】


サイコ

【狂人が出て来るもの、常識を逸した行動を取る人が出て来るもの】


サスペンス

【犯人捜査、推理や謎の解明をするもの】


 ちゃんと違うわけだ。

 正直に言えば、ホラーを嗜まない人間からしたらよく分からないのだが。恐らく、好きな人には重要なのだろう。

 私も好きな歴史小説の小分けをごったにされたら探すのに不便で不機嫌になるかもしれない。うん。


 ちなみに、サスペンスが一緒に並んでいるのは、ホラー系がミステリー系と相性がよく、ときにどちらか判断できない作品も多いから……らしい。

 は、はーん。(分かった気になる)


 ともかく、ホラー系の特徴は読むと「怖い」、「恐怖」を楽しむジャンルである。

 その特徴などがあれば、そこが海の底だろうと宇宙の果てだろうと戦国時代だろうと異世界だろうと隣のおばちゃん家であろうと、舞台は問わない。

 という意味では、物語の舞台に関するジャンルというよりは、テーマ・ストーリーに関するジャンル分けと考えて良さそうである。


 ただ、人間ドラマとしてのテーマ(青春、学園、友情、恋愛、スポーツ、音楽、日常、経済などなど)とそのまま並べていいのかは、要検討かと思う。


 例えば、

青春

学園

友情

恋愛

スポーツ

音楽

日常

ホラー

経済

政治

金融

企業

仕事


 ……テーマ・ホラーてなんやねん。という気がしてしまう。

 百歩譲って、


青春

学園

友情

恋愛

スポーツ

音楽

日常

幽霊

経済

政治

金融

企業

仕事


 ……譲ったけど、駄目っぽかった。だいたい、これでは幽霊以外のホラーが表せない。

 殺人を挟んだときみたいな感じである。


 あるいは、このミステリーやホラーというものは、テーマというより“小説に求めるもの”の違いが大きく作用しているのかもしれない。

 片や謎解きや謎、読者が悩むという行為を小説に求め、片やスリルや恐怖、ゾクゾク感を小説に求める、というような。

 もちろん、恋愛小説にはトキメキを求める、とか。日常やほのぼの小説に文字通りほのぼのを求め。官能小説にエロい欲望を求める。というのもあるわけだから、簡単に切って離せる話でもないのだろうが。


 小説になにを求めるか。それはまた、別の切り口での分類の話、ということにしておこう。

 ともかく、ホラーについては、こんなところかな。



 ようやく! 最後のやつだ。


【科学系】

SF

VRゲーム

ゲーム(VRMMO)

VRMMO

宇宙

空想科学


 科学系、というか平たくSFでいいと思う。うん。

 宇宙……というのは、スペース・オペラだろうか。もしも、宇宙が舞台で宇宙人が主人公で、もはや魔法並みの科学力とか駆使してたら、いっそ異世界ファンタジーと変わらないわけだが。

 一応SFを愛する歴代の偉い先生たちが「SFとはなんぞや」とか「SFとファンタジーの違いは」だのと考えに考えてきた、ようだ。


 さて。

『銀河英雄伝説』はスペース・オペラでSFだ。

『とある科学の超電磁砲』は近未来っぽい学園都市物でSFだ。

『図書館戦争』はミリタリーだのラブコメだのというジャンルと平行してSFということになっている。

 何が言いたいかというと、SFについてはツッコまないほうがいい気がする。うん。


 科学に基づくフィクション的ななんやかんや、それがSF。

 SF自体には、ツッコまない。(主に何がどう科学なのか、という辺り。鬼門)


 SFといえば未来が舞台……と思うなかれ。なんか分からないけど、そういう問題じゃないらしい。例えばタイムスリップやタイムパラドックスものだと、主要舞台が過去、という場合もある。

 また、現実世界の延長線上を舞台にしているものもあれば、全くの異世界に科学文明を描く場合もある。舞台は自由。ただ、その世界観は“科学的な空想”に基づく必要がある。というのがSFの限りなく無難な説明だ。


 というわけで、ファンタジー(魔法)とSF(科学)は似ている分け方だと思う。


 SFや宇宙以外で今回上がったSF系が、「ゲーム」と「空想科学」。

 ……空想科学……? ジャンル……? 空想科学読本は好きでしたけども。

 よし、見なかったことにしよう!


 VRゲーム、ゲーム(VRMMO)、VRMMOはゲームという名前でまとめてしまったけど、主にVRゲーム世界を舞台にする小説のジャンルで、ご存じの通りwebやラノベでは人気がある。

 SFの下位分類と考えてよいと思うが、特に気を付けるべきは、このジャンルが“舞台”をかなり絞ったものだ、ということだ。

 言うなれば、SF=ファンタジー、VRゲーム=異世界ファンタジーぐらいの違いがある(先に流してしまったけど、「宇宙」も舞台を指定したジャンルだ)。


 ここまで見たジャンルをざっくりまとめれば。


 同じジャンルと言いながら、いろんな基準で小説を分けてくれてしまっている。

 要素(魔法、謎解き、科学)

 時代(過去、現在、未来)

 舞台(実世界、異世界、宇宙、ゲームもろもろ)

 テーマ(青春、恋愛、企業)

 感情(恐怖、期待、慕情)

 これらを一つ、あるいは複数条件として持ちつつ、複雑に絡み合ってる、最終的に“なんかそういうイメージのやつ”で成り立っているのが、そこらで目にする投稿サイトなどなどのジャンルなんである。

 よくこんなもので小説を説明したり検索させたりしようと思ったもんである。


 無理だろ?


 これは、なんとかしたい!


 でないと、ある読者が「ファンタジーが好きです」と言いながら想像したファンタジーとババアが想像したファンタジーがファンタジー違いだった……みたいな面倒なことになってしまう。


「ええと……? その、ファンタジーっていうのは、異世界的な……?」

「あ、なんかそういうアレなんですけど、でもそこまで異世界じゃないっていうか。かっこいいファンタジーです」

「……かっこいい……ファンタジー……? ええっと、魔法がすげー的な?」

「魔法っていうか。まあ魔法でもいいんですけど。魔法とかないほうが好きですね。ファンタジーですけど。ほら、しゃべる戦車とか」

「???」

 どちらのファンタジー?である。

 まあ、これぐらいはっきりしてるなら、ファンタジーと戦車で検索してがんばって探せるかもしれないけれども(笑)


 では、どうするか。

 この一ヶ月考えた。(時間稼ぎしながら笑)


 次回、

 時代・舞台・要素(の一部)を整理して表示できるようにするぞ!


(これは予告です。勝手に変更する場合がございます)

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