10 ジャンルもりもりその4

 ※花粉の猛攻に耐えられなかった目と鼻が頭へ緊急事態宣言を申し入れたおかげで通常と異なる日程によりお送りしております。。。


 そもそもジャンルなんて主観なんだから、迷わずすっきり分けられる、なんてのは夢のまた夢なのかもしれない。

 でも、だからって、今のままで満足したり我慢する必要なんてない。

 作品が多いジャンルだから? 人気だから? 需要があるから?

 そんなジャンル分け、いらない。

 書く人も読む人もババアもすっきりさっぱり納得できる、小説による小説のためのジャンル分け。

 作ってやろうじゃないか。

 それが、きっと、ババアへの第一歩……(というわけでもないかもしれない笑)


 さてさて。

 なにはともあれ、一度はジャンルなる物をさらっておきたい。というわけでここ一ヶ月近く呑気に考えているわけだが、もう少しちゃきちゃき短時間で済むはずだったような気がしないでもない。

 まあいいか。(結構楽しい。本来の目的を見失わないようにしないと)


 恋愛・エロ・ファンタジーときて、お次のジャンル候補は【ドラマ系】とやらをみてほしい。


【ドラマ系】

ドラマ

ヒューマンドラマ

現代ドラマ

現代

社会派・社会小説

青春ドラマ

学園

友情

ブロマンス

日常

料理

旅行

経済・政治経済・金融

企業

仕事・お仕事

スポーツ

音楽


 まあ、いっぱい! 恋愛系より遙かに多い項目の数々。少し整理したにも関わらず、多い。


 これらのうち、「現代」とついているものは特定の時代・場所(というか現代、実世界)を舞台とする小説を指しているわけだ。

 それ以外は単なる要素だけであって、それがどんな時代のどんな場所であっても成り立ちそうな、そんな項目である。これらを一纏めにしてしまっていいんだろうか、とちょっと思わなくもない。

 実際のところ、この細々した要素を大別したときどこへ含めるか、ちょっと悩んだ。が、結局のところ「ドラマ(人間模様)」としてまとめてみた。

(ブロマンスについては、ジャンルとして出しているサイトではBLとまとめた括りでした。……気持ちは分かるけど……BLとブロマンス一緒にするのは……しかも恋愛系にまとめるのは……むり……許して……)


 なので、より正確に分けるなら


【実世界における人間模様を中心とした小説】

現代ドラマ・現代

 →世界や舞台、物語の根幹によるジャンル分け


【人間性・社会性に焦点をあてた小説】

ヒューマンドラマ

社会派・社会小説

 →テーマやストーリー、物語の性質によるジャンル分け


【特定のテーマを絡めた人間(社会)模様を描いた小説】

青春

学園

友情・ブロマンス

日常

経済・政治経済・金融

企業

仕事・お仕事

スポーツ

 →テーマによる詳細なジャンル分け


【人間模様……じゃないやつも多そう】

料理

旅行

音楽

 →ただのテーマ


 という三種に分けることもできる。え、四つある? あるね。……まあでも、四つ目は細かすぎる気がするんで、捨て置いていい?

 三つ目の【特定のテーマを絡めた人間(社会)模様を描いた小説】はドラマの中の小分類といえるんじゃないだろうか。

 あと、このテーマは増やそうと思えばいくらでも増えてしまうので、あまり増やしたくはないところ(笑)


 ところで、これをつらつら見ていたとき、ふと思った。恋愛ってこの【特定のテーマを絡めた人間(社会)模様を描いた小説】の中に並んでいそうじゃないか、と。

 つまり、こんな感じ。


青春

学園

友情

恋愛

スポーツ

音楽

日常

経済

政治

金融

企業

仕事


 違和感、なし。

 いずれも時代・場所・設定を問わない要素の項目として並んでいる感じだ。

 じゃあ、なぜこの中から恋愛だけが「恋愛小説」として大ジャンル化したのか。

 おそらく、需要の多さじゃないだろうか。特にラノベ・web小説での需要と供給が多かったから、恋愛は大ジャンルとして独立したものと思う。


 どんなモノでも作品数が増えればスタイルというものが固まり、立派なジャンルとなる。異世界転生とか悪役令嬢とかもソレだ。

 だから、恋愛小説をその需要と確立したスタイルからジャンルとして立てるのもアリだし、本来の性質を重視してジャンルとは考えないのもアリじゃないか、と思う。


 需要。スタイル。性質。あとはババアプロジェクトがどこを重視するか、という話。


 ちなみに。


青春

学園

友情

恋愛

スポーツ

音楽

日常

料理

殺人

旅行

経済

政治

金融

企業

仕事


 この一覧に違和感はあるだろうか。もしかしたら、ないような気もする。

 ちょっと「殺人」を混ぜてみたんだけれども。

 もしかしたら、違和感はないかもしれない。が、【殺人を絡めたを描いた小説】がミステリーかと問われると……。ミステリーの中にはそういう小説もあるが、しかしもっと「謎解き」に重きを置く小説もあるわけで、ちょっと置き換えることはできない気がする。


 もはやカオスである。でもたぶんこういう感じなんじゃないかと思う。


 異世界小説や歴史小説との類別をしたい場合には「現代ドラマ」

 人間模様、あるいは社会の様相を主題にしていることを表したい場合には「ドラマ」


 というところでどうでしょうね。




 続いて、バトル系というのをまとめてみた。


【バトル系】

アクション

現代アクション

冒険

バトル


 一見ラノベっぽい! と思われるかもしれないが、冒険小説といえば歴史あるジャンルでもある。大きなジャンルとして取り扱われてきたかといえば、文芸界隈では歴史小説やSF小説ほどではないかもしれないが。


 ただ、今回雑多なジャンルをあれこれ分けていた課程で、どうしてもこのバトル系は他のジャンルとまとめることができなかった。だから、たぶんこれも立派なジャンル。

 このジャンルに関しては、必要かどうか、あるいは他のこのジャンルに含められるんじゃないかとか、そういう指摘があればしていただきたいところ。


 ところで、アクションとバトルって違うのは分かるけど……違うんですか……? まとめちゃっていいですかね……? 冒険も若干違うんですけど……まとめるのは乱暴な気がしてきた……。



 ざっくりいこう。

 次は、歴史系だ。


【歴史系】

歴史

時代

伝奇

戦争

戦記


 まずひとつツッコませていただきたい!

 伝奇小説って歴史小説くくりか!?


 いや、中国文学やってた人間としては、伝奇小説といえばむしろホラー寄りというか、ファンタジー寄りというか(伝奇小説ってもともと中国文学用語だと思うのダケド)。

 たとえば女性に人気のあやかし系とか、あれらも伝奇小説といえば伝奇小説やないですか!

 伝奇を歴史系に括っているのはカクヨムだが。どういう意図で歴史系に括っていらっしゃるのかお聞きしたい……。

 伝奇を昔話かなんかと勘違いしてるのかな。


 あるいは、この実世界とは違うけれども特に魔法などは出てこない、幻想ということはできない小説(中華風世界モノとかキノの旅とかな!)を「伝奇」って呼んじゃえばいいんじゃね?と思いますけどね。


 伝奇のことはさておき。

 歴史系は、実際の過去の出来事(歴史)によるものと、実際の過去の出来事を大きく改編したもの(歴史ファンタジー系。現代主人公が過去に行くとか、歴史人物の女体化とかとか)、実際の出来事ではないが過去を舞台としたもの(時代小説等)、架空の歴史を扱ったもの(架空戦記等々)がある。

 大分類としては、架空の歴史やファンタジー風のものまでまとめて「歴史系」としてしまっていい(ただし伝奇、お前は別だ)と思うが、その中での小分類はしていただけたら(たかぱしが嬉しいので)いいと思う。


 言いたいことは以上だ!



 もう一ジャンルいっておこう。謎系(名前がダサい)だ。


【謎系】

ミステリー

推理

サスペンス

犯罪小説

ハードボイルド


 ハードボイルドってミステリー系統じゃないだろうに……。まあでも、ここに放りこんでおくのが楽かな、ととりあえず的に放り込んでおいた。

 ハードボイルド小説というのは、端的にいってしまえば主人公(かあるいは小説全体の雰囲気)がハードボイルドな小説、という定義である。中身がサスペンスだろうと歴史小説であろうとファンタジーであろうと実は構わない。

 とはいえ、ハードボイルド小説を求める人がだいたい想定するジャンルがまあだいたいミステリー系統の場合が多いそうな。

 ちなみに。そもそもハードボイルドってなに?って聞かれても、私は困る。


 その他のミステリー、推理、サスペンス、犯罪小説に関していえば、厳密ではないもののちゃんと区別というものがされていて、ちょっとググればすぐに出てくるので端折る。

 とりあえず、人間ドラマ系との違いといえば、謎とか事件が物語の中心であり、そこに人間模様など他要素が絡むとしても補助的要素だ、とでも定義しておこう。


 なお、ミステリーの謎解き要素というのは、大変使い勝手がよく、汎用性が高い。物語として謎があってそれを追いかける、というスタイルはよくあるものなので、よく他のジャンルとバッティングする。

 ミステリー要素を持つ小説とミステリー小説はちゃんと分類したいところ。(エロ要素を持つ小説とエロ小説は違う!みたいなことを前にも言った気がする)



 残るジャンルは【恐怖系ホラー】【科学系SF】のみ。

 次回あたりで一区切りできるんだろうかどうだろうか。

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