第19話 緊急イベント終了!!
「ルナ様!」
倒れ伏した私に、シルヴィアさんが呼びかける。その声は絶叫にも聞こえた。シルヴィアさん、アイナちゃん、アーニャさん、リリさんが、傍に来るのを感じる。
「アーニャ様! 治療は可能ですか!?」
「大丈夫よ。急所は外しているわ。すぐに治療を始めれば回復出来るはず!」
私は、何かの攻撃を受けたらしい。右肩にじくじくとした痛みがある。よく見ると、右上の部分に何かのアイコンが見える。これのせいで動けないのかもしれない。
「アイナ、ルナちゃんの肩の剣をゆっくり抜きなさい」
「はい。ルナちゃん、少し痛いかもだけど我慢してね」
何かが抜けていく感覚がある。多分、右肩に刺さってる剣を抜いているのだと思う。少し痛むけど、泣き叫ぶほどじゃない。少しすると、その感覚もなくなる。
「後は、回復させるだけね」
アーニャさんが何かをする。私に見えるのは、その手から発せられる光だけだ。
「ルナ様を頼みます。私は不逞の輩を殺しに行きます」
「師匠、私も手伝います」
「いえ、あなたはここの護衛をしなさい。あのような雑魚、私一人で十分です」
シルヴィアさんは、今まで聞いたことが無いような低い声でそう言っていた。リリさんも素直に従ったみたいで、私達の側についていた。
「ちっ! まだ生きてんのか!」
なんか聞き覚えのあるような声が聞こえる。あの時のマルコスという騎士のものだ。
「姫様の再三にわたる命を無視して、何をしているのですか?」
「決まってるだろ! そこの不届き者を始末しにだよ!」
「…………もういいです」
かすかに見える視界には、シルヴィアさんがマルコスの方へ歩いているのが見える。
「はっ! 剣を失ったてめぇに負けるわけがねぇだろうが!」
マルコスが、シルヴィアさんに突っ込んでいく。かなりの速さだ。騎士といわれるだけある。マルコスが腰の予備の剣を抜き、シルヴィアさんに突き刺そうとする。
「ふっ!」
短い呼吸とともに振われたシルヴィアさんの手刀により、叩き折られた。
「なっ!?」
マルコスは、予想外の事態に硬直する。その隙を見逃すシルヴィアさんではなくマルコスの首を刎ねた。手刀で……
「剣なら自分でも創り出すことが出来ます」
そう言いながら、ハンカチで手を拭って、その場に捨てた。
「ルナ様は!?」
シルヴィアさんは、急いでこちらに向かう。
「もう大丈夫よ。剣もちゃんと抜けたし、傷も塞がったわ。後は、衰弱の状態異常が抜けるのを待つだけよ」
「そうですか……」
シルヴィアさんは、安心したようだった。でも、私は、動けない身体のままだ。衰弱の状態異常は、意識の低下と拘束なんだと思う。
「取りあえず、私達は、街に戻りましょう」
シルヴィアさんは、私を横抱きにする。
「リリウム、護衛は任せました。素手でも大丈夫ですね?」
「はい。任せてください」
「アーニャ様、アイナ様、付いてきてください」
「分かったわ」
「分かりました!」
私を抱えたシルヴィアさんが駆け出す。それに、リリさん、アイナちゃん、アーニャさんが続いていく。私の意識はそこで途切れた。
────────────────────────
ルナを抱えたシルヴィアは、平原の中を駆けていく。その後ろから、アーニャ、アイナ、リリが追っていく。
「ルナ様の意識が途絶えました!」
「大丈夫よ。回復のために一旦眠っているだけだわ。そのまま、寝かせておいてあげれば、目が覚めるはずよ」
アーニャの言葉に、シルヴィアは安心したようでほっと息を吐く。
「珍しいですね。師匠がそこまで焦るなんて」
「そんな事はありませんよ。それより、周りに魔物が出てきました。出番ですよ」
シルヴィアは、少し頬を赤くしながらも誤魔化す。シルヴィアに言われ、リリが正面の方にいる魔物に突っ込んでいく。シルヴィア直伝の手刀で、次々に葬り去っていった。
「団長!」
リリを見つけて、アザレアが駆け寄る。
「アザレア、予備の剣はありますか?」
「はい。すぐに持ってこさせます」
アザレアは、離れた所にいる団員に剣を持ってくるように指示を飛ばす。
「ボスはどうなりましたか?」
「討伐は終わりました。ですが、色々なトラブルがあったので、至急ユートリアまで戻ります。この場はアザレアに任せます」
「了解です」
アザレアに前線を任せたリリは、剣を受け取る。それを確認したシルヴィアは移動を再開する。剣を持ったリリは、シルヴィアほどではないが、素早く敵を斬り払っていく。
ユートリアに近づくと、沢山の冒険者達がモンスターと戦っていた。モンスターの大群は、侵攻初期の頃よりも格段に減っている。リリは、その一角を斬り裂きつつ突き進む。その後を、ルナを抱えたシルヴィアとアーニャ、アイナが追う。
その様子を見たプレイヤーの冒険者達は、あまりの強さに驚愕する。そして、一部のプレイヤーは、勧誘するために行動を起こした。
「おい、どうにかしてパーティーに入って貰おうぜ!」
「でも、どうやって止めるんだよ!?」
「目の前に出ればいいんじゃないか?」
「それだ!」
リリ達が進んでくる進路に待ち伏せをする事にしたようだ。そんな事を知らないリリ達は、真っ直ぐに進んで行く。そして、
「なぁ! 君達! よければ俺達のパーティーに入らないかい!?」
リリ達が、モンスターの群れを突破した瞬間、その前に通せんぼするように現れた。リリは、反射的に斬りそうになるのを堪えた。その結果、その場で止まることになった。
「君凄く強いから、即戦力だと思うんだよね。ねっ、どう?」
プレイヤーの男は、そう言いながらリリ達に近づいてくる。急いでいる中、いきなりこんなことをされたシルヴィアの苛つきは、頂点に達していた。
「邪魔です。失せなさい」
シルヴィアは、ルナを抱えたまま、回し蹴りでプレイヤーの男の一人を飛ばした。約五十メートル程飛んでいったプレイヤーを他のプレイヤー達が呆然と見ていた。
「さぁ、行きましょう」
何食わぬ顔で、先に進むシルヴィア。それを平然とした顔で追うリリ、アーニャ、アイナ。青い顔でそれを見送るプレイヤー達。
ルナの知らぬ間に恐ろしいことが起きていたのだった。
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眼を覚ますと、そこは知らないベッドの上だった。全く身動きがとれない。というか、真横に人がいて抱き締められている。どういうこと?
「何で寝てたんだろう? それと、この人は……シルヴィアさん!?」
「んっ……?」
私の声にシルヴィアさんが起きた。シルヴィアさんは、さっきまでの動きやすい服ではなく、黒くて緩いキャミソールとパンツしか履いていなかった。
「起きたのですね、ルナ様……」
シルヴィアさんは、まだ眠そうにしていた。私が起きたのを確認して、離してもらえるのかと思いきや、抱きしめる力を強めた。
「よかったです。私が不甲斐ないばかりに大怪我を負わせてしまい、申し訳ありません」
「いえ、シルヴィアさんは、悪くないですよ。あの騎士が悪いんですから」
「そう言ってもらえると、嬉しいです。あの騎士は始末しましたから、ご安心ください」
シルヴィアさんは、私の頭を撫でる。なんというか、すごく甘えたくなる。私は、シルヴィアさんの身体に寄り添う。あんな激しい戦闘をしている時には想像出来ないほど柔らかい。
(もう一眠り出来そう……)
シルヴィアさんが、私を抱きしめてくれる温もりおかげで、微睡みに落ちていく。てか、ゲームの中でも睡眠って出来るんだ……
私が眠りそうになったその時、急に扉が開け放たれた。
「シルヴィア、ルナは起きたぁぁああああ!?」
シャルの驚いた声が聞こえる。
「ちょ、シルヴィア! 何してるの!? 見守るって言ってたじゃない!」
「はい。ですが、ルナ様を見ていたら、私も眠たくなってしまったので一緒に寝させて頂きました」
「……シルヴィアって時々、変よね」
「今、起きたところなので、お着替えをします。姫様はご退出ください」
シルヴィアさんが私を離して、布団から出ていく。
「ちょ、なんで下着なのよ!」
「ですから、着替えをすると言ったではありませんか。さぁ、お外に出ていてください」
シルヴィアさんが、シャルを部屋の外に追い出し、扉の鍵を閉める。
「さて、ルナ様、少々お待ちください」
何を待つのだろうと思いつつ、シルヴィアさんの着替えを見学する。一つ一つの動作が綺麗すぎて見とれてしまう。
そして、重要なことに気が付いた。シルヴィアさんの服が畳んであった場所の横に黒い服が畳まれていることに……私は、自分の姿を確認する。すると、白い下着以外何も付けていなかった。
「シルヴィアさん!! なんで私、下着姿なんですか!?」
「服がしわになってしまいますから。脱がせて頂きました」
この世界も服にしわが出来るのかと思ったが、一応納得した。そんなこんなで、シルヴィアさんの着替えが終わった。そこで、もう一つ気付く。
「私も着替えなきゃ」
ベットから降りて服を取りに向かう。その前に、シルヴィアさんに捕まえられる。
「お手伝いします」
「いや、自分で出来ますよ」
「いいえ、お手伝いさせて頂きます」
シルヴィアさんが譲らなかったので着替えを手伝って貰うことになった。着替えさせて貰っている間に、今回の侵攻についての説明をしてくれた。
「実のところ、今回の侵攻は、まだ続いています」
「え!? 大丈夫なんですか?」
「はい。ほとんどのモンスターは逃げていったので、今攻めてきているモンスターを倒せば終わりですが」
「そうなんですか。私って、どのくらい寝ていました?」
「大体一時間程です」
思っていたよりも長い間寝てしまっていたらしい。シルヴィアさんは、テキパキと私の着替えをしてくれた。
「終わりました」
「ありがとうございます」
服とかにも異常がないか確認してみると、剣が刺さって空いたはずの穴が、夜烏と黒羽織から消え去っていた。
「服も縫ってくれたんですか?」
「いえ、それは、アーニャ様が直しました」
「そうなんですね。後でお礼言わなきゃ」
「そうですね」
なんだか、シルヴィアさんの雰囲気が柔らかくなっている気がする。私がじーっとシルヴィアさんを見ていると、シルヴィアさんが両手を開いた。私は誘われるように、シルヴィアさんの両手に収まる。良い匂いがする。
「ちょっと! シルヴィア! いつまで着替えしてるの!?」
シャルが扉を乱暴にノックしている。シルヴィアさんは、私を離して扉の鍵を開ける。
「ルナ!」
シャルが私に飛びついてくる。
「わっ! ごめんね。心配掛けて」
「本当だよ。ぐったりしたルナが入ってきてびっくりしたんだから!」
シャルの目端には涙が付いていた。本当に泣いていたんだと思う。
「姫様。下に降りて、皆さんにお顔を見せるのが先かと」
「そうね。行こう、ルナ」
シャルの手に引っ張られて部屋を出て行く。その後ろをシルヴィアさんが付いてくる。下に降りて、ようやく自分がどこにいたのかが分かった。
「ギルドの一室だったんだ」
「ルナさん! お目覚めになったんですね?」
「シズクさん、ご心配おかけしました」
私を見つけて駆け寄ってくれたシズクさんに頭を下げる。
「無事なようでよかったです。今回の侵攻は、もう出陣はしませんよね?」
「はい。さすがに、今からすぐ戦闘は厳しいですから」
「もし行くって言ったら、私達が止めるから大丈夫よ」
アーニャさんとアイナちゃんがこっちに来た。アイナちゃんは、アーニャさんに先行して私の手を握る。
「ルナちゃん、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。皆のおかげで元気満々!」
アイナちゃんにも心配を掛けてしまったみたい。まぁ、皆の目の前で倒れたから仕方ないけど。
「そろそろ殲滅も終わる頃だろうし、ギルドの一室を借りて話をしましょうか」
「そうね。アーニャの言うとおり、そうしよう。ギルドマスター、良いよね?」
「はい、どうぞ、お使いください」
ギルドマスターに許可を得て、ギルドの応接室を借りることになった。そこに皆で座ってお茶を飲む。私の隣には、シャルとアイナちゃんが座った。シルヴィアさんは、後ろに立っていた。
「じゃあ、話を始めてもいいかしら?」
「はい」
アーニャさんから切り出される。
「まず、ルナちゃんが寝た原因からね。今は亡きクソ野郎の剣が、ルナちゃんの右肩に刺さったの。アイナ」
「はい。刺さってた剣は、これだよ」
アイナちゃんが持ち出してきたのは、普通の騎士が使っているものと同じものだった。でも、アイナちゃんは手袋をして持っている。
「もしかして、毒ですか?」
「正解よ。即死するようなものじゃなくて、少しずつ弱らせるものだったわ。幸い、怪我を治している途中で気付いたから、解毒もしたけど、少し回っちゃってね。弱めの衰弱の状態異常が付いたのよ」
「それで、眠っていたわけですね」
衰弱は、毒によるものだったらしい。てっきり出血多量かと思ってた。
「そういうこと。後、ルナちゃんの服はちゃんと直しておいたから。ただ、今回の事で防御力に不安要素が出来たから。アダマン・タートルの素材で強化したいのよね」
「それも、お話の一部ですね」
アーニャさんから引き継いでシルヴィアさんが話し始める。
「今回のボス戦での戦功を考えて、ルナ様にはアダマン・タートルの素材を優先してお渡しするということになりました」
「え!? でも、倒したのはシルヴィアさんのおかげですよ!?」
私の訴えにシルヴィアさんは首を振う。
「私の攻撃力では、あの守りは崩せませんでした。ルナ様のデバフ効果や特殊な弾のおかげで倒すことが出来たのです。それに、私に分配される分は、すべてルナ様にお渡しするつもりですので」
「な、何でですか?」
自分の利益を全て私に渡すというシルヴィアさんの真意が分からない。
「私には必要のないものですし、ルナ様にはご迷惑をおかけしましたので。私からの気持ちとして受け取って頂けませんか?」
シルヴィアさんはそう言って微笑む。シルヴィアさんにそう言われて断れるほど強い人間ではない私は、
「分かりました。ありがたく頂きます」
と言って、シルヴィアさんの気持ちを受け取った。これとは別の話だけど、シルヴィアさんが微笑んだときに、シャルやアーニャさんがすごく驚いた顔をしていた。余程珍しいのかな?
「最後は、私の話だね!」
そう言って、シャルが立ち上がる。
「ルナ! 私の傍仕えにならない?」
「ならない」
私が即答で答えると、シャルは、目を剥く。
「なんで!?」
「だって、この世界を自由に見て回りたいから」
「うっ……う~ん、じゃあ、私の友人としての立場の証拠に、この指輪だけ渡しておくね。この国の兵士だったらかなり優遇してくれると思うし」
そう言って、シャルは、自分が付けている指輪の一つを渡してくる。私は、素直に受け取り、自分の指に付ける。
「ありがとう、シャル」
「全然良いよ。ルナは守ってあげなきゃだもの。もし何かあったら、いつでも言ってね!」
「うん、そうする」
そうして話が終わると、私の目の前にウィンドウが出てきて、少し驚いた。アイナちゃんやシャルは何も言わないので、私達プレイヤーにしか見えていないみたい。そこには、
『緊急イベント終了のお知らせ
皆さんの奮闘の結果、魔物の侵攻を止めることに成功しました。倒したモンスターの種類、数に応じて報酬を授与します。そして、ボス討伐の報酬をボス戦参加者に授与します。皆さんお疲れ様でした』
イベントが終了した。私の報酬は、全部で二〇〇〇〇〇ゴールドだった。あまり、モンスターを倒した覚えがないから、ボス戦の参加者報酬も大きいんだと思う。
外から歓声が聞こえてきた。イベントが終了して喜んでいるんだろうね。
「終わったようね。シャルロッテ様、アダマン・タートルの回収は……」
「もう、ギルドに頼んである。ネコババしたら即刻首を刎ねるって言っておいたから安心だと思う!」
「物騒だね」
「ルナのためでもあるんだからね。ほとんどルナの持ち物なのに盗む輩がいたら困るでしょ?」
シャルはそう言って、胸を張る。
「私もそう思うよ。今回の事で、例えシャルロッテ様の命令でも無視する人がいるって分かったから、ちゃんとした罰があるって示せば、抑止力になると思う」
アイナちゃんもシャルの考えに賛成みたい。確かに、そう言われれば、そうかもと思う。それにしても、
「なんで、あの騎士は、私ばっかり狙ったんだろう?」
私の疑問に皆が見合わせる。
「今まで、あんなことなかったよね」
「そうですね。冒険者が増え始めてから、段々酷くなってきた感じがします」
一番あの騎士と接していたシャルとシルヴィアさんでも、ちゃんとした理由は分からないらしい。
「シャルロッテ様に近かったからでは?」
アイナちゃんがそう意見を出す。そして、その意見は一番的を射ている気がした。
「異界人が相当許せなかったんだね」
「そうですね。あの者の村は、異界人が引き連れてきたモンスターに襲われたらしいです。その異界人は、モンスターの狙いから逸れると、一目散にその場から逃げ出したそうです。標的を見失ったモンスター達は、村の者を殺し始めました。運が良いことに、通りすがりの冒険者に助けて貰って、全滅は逃れたようですが、大きな損害を被ったと聞いています」
シルヴィアさんが、あの騎士の背景を説明してくれた。そして、それは私が思っていた以上に酷い話だった。
「それは、異界人を憎んでも仕方がないですね」
「そうですね。ですが、ルナ様を襲うのとそれは全くの別問題です。異界人が全て悪い人間でないのは、ルナ様を見れば明らかです」
シルヴィアさんの発言に、皆が頷く。皆からしてもあの騎士の意見は遺憾らしい。ただ、少し気になる事があった。シルヴィアさんが話していたときに、私の事を見たけど、その前に一瞬だけアーニャさんの事を見ていた。偶々だと思うけど、なんとなく引っかかった。でも、そのことは、すぐに頭から抜けていった。
シルヴィアさんの話が終わって、少し経つと、ギルドの外がざわざわとざわめいていた。冒険者達が帰ってきたのだ。
大規模侵攻は無事に退けることができ、ユートリアも守り切ることが出来た。初の緊急イベントは、こうして終わっていった。
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