第5話 再び転生へ

寝て起きるとそこは冥界の屋敷ではなく最初に来た白い部屋だった。


「ここは本当にあの部屋か?」


あの女神とおっさんがいない。

だがサイコメトリーで床を読み取ってみたが女神の姿があった。


一方そのころ女神一行は。


「はあぁやっと登りました」


女神は疲れていた。


「お主はもう少し運動をしたほうが良い」



おっさんは汗をかきながらも息一つ乱れていない。


「で、ここは何なのかしら?」


「ん?あそこに狐...?みたいなのがいるがのぅ。」


「おっさん。あれは九尾の狐って言うの。妖怪ね。まぁいいわ。聞いてみましょう」


屋敷で寝ている九尾の狐に近づく。

それを察知したのか。尻尾の毛を逆立てる。


「お主らは何者じゃ?ここは冥界である」


そう九尾の狐が言う。警戒しているのか口調は厳しい。


「いや違うんです。私たちは人探しをしていて...こんな顔をしているんですが...」


「ん?ご主人様ではないか?どうしてお前たちが知っているッ!ご主人様をどこにやったッ!」


九尾の狐からどす黒いオーラが出ている。


「あ、あ、いえですから、私たちはこの人を探していて。」


「問答無用ッ!」


駄女神とおっさんは空の彼方へ吹っ飛んでいった。



「ずずずz」


屋頭仁はお茶を啜っていた。

そうすると二人の人型生物が落下してきた。


「屋頭さん。助けて!」

「軟弱物が!こんな落下なんぞたえて見せろ」

「やーだー」


大きな音を立ててその人型生物は落下し床に衝突した。


「いててっ!てっ屋頭さん!何処に行ってたんですか!」


何だこの女。お前がやったんだろう。

なぜ俺が悪いみたいに言っている。


「まっ!とりあえず、人間界の方がやばいのですぐに送ります!では、さようならー」


と言うことでまた俺は落とされた。

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