第3話 のほほんとした冥界生活

冥界に来てから一週間が経過した。

残念ながら貞操は守れなかったが無事避妊に成功。

どうせここに居る期間は短い。予知で確認した。


「仁さーん。お茶が淹れましたー」


やれやれ。行ってやるか。


「仁さーん。むふふ」


なぜか隣に座り抱き着いてくる。

これでいて未だに名前を知らない。


「そういえばお前名前あるのか?」


思い切って聞いてみた。


「んーないですね。そもそも親が居ませんので。あっそうだ。仁さんが名前を付けてください!」


面倒ごとを押し付けてきやがった。


「じゃあ...茜で」


「わかりました!今日から私は茜です」


そう茜が宣言すると茜の体が光り始めた。

光が止むと茜のお尻に九本の尻尾が。

間違いなく九尾きゅうびの狐だな。しかもまんま狐だ


「ごしゅじんさま!わたしはきょうから茜です!」


「あぁ...」


超能力者でも驚くことがある。

まず人?らしき物が動物に変わる瞬間だ。誰でも驚くだろう。

しかも幼児退行してるし。


「ごしゅじんさま!何かお気に召しませんでしたか?」


そんな瞳をこっちに向けるな。

目を合わせないようにするが避けた先は。


九尾の尻尾。触ったら今後これなしには生きいられないだろうというものがあった。

超能力者だが誰でも超能力者は我慢強いと思う人もいつとは思うがそれは超能力による。

俺の場合。神に愛されていたのかそれが普通なのか。ちゃんとON/OFFをつけていれば暴走はしない。


俺は九本の尻尾に飛び込んだ。


「きゃっ。もうごしゅじんさまも甘えん坊ですね」


あぁやばい。眠くなってきた。





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