嫌われ者

死ぬ思いでノロノロと学校に到着するともう遅刻ギリギリの時間だった。

いつもは遅刻したら潔く教室行かない主義だから遅刻しないだけ偉い。

てか、あいつら俺より先に行ったはずなのにまだ来てねぇじゃねぇか。鈴もいないし。


「うわ……木下は来たよ……」

「来ないと思ってたのに……」


だけど、いくら遅刻しなくてもクラスのやつらからは褒められたりはしない。むしろ、俺は邪魔な存在みたいだ。

ちっ……聞こえてるっつーの。


気分最悪で席に着くとガラガラと教室の前の扉が開いた。


クラスメイトの視線を集めながら堂々と入ってきたのはmy sweet angel の鈴! とあとカスゴミ雑魚の雄。


「はぁ……ほんとあの2人お似合いだよなぁ」

「2人共秀才で顔面偏差値高いとか、神は二の物を与えないんじゃねぇのかよ」


なんて訳の分からない言語で俺の前の席の奴らが話してるからとりま後ろからメンチ切っといた。前の奴らは圧を感じたのか口を噤んだみたいだ。

あの2人のどこがお似合いなんだよ。鈴は俺のだっつーの!

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この人は俺の彼女(になる予定)です! 佐久山 @Sakuyama

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