19日目 お題:タイトル回収
タイトルをいい感じにお話の中で回収、利用しましょう。
https://kakuyomu.jp/works/1177354055192757016/episodes/1177354055426254181
タイトルがストーリーの根幹を表している、さらにちょっとした捻りにも、終盤の落ちにも使われている、そんなタイトルを目指す。
参考元の古橋秀之『百万光年のちょっと先』4本目『身の丈ひとつで』。
主人公は恋人にプロポーズするために身の回りの貸し借りを生産して「身の丈ひとつ」で恋人のもとに向かう。ところが登場人物はサイボーグで、主人公は自分の四肢や頭も返し(冒頭に見た目が優れている描写あり)、まさに身ひとつでプロポーズ。そして最後のオチに、タイトルをちょっとずらして利用。
短い中でタイトルが全体的に絡みつつ、ちょっとした捻りと納得のオチが詰め込まれている。
タイトル
→ストーリーの根幹
→派生してちょっとした捻りに
→わずかにずらして最後のオチに
ことわざのもじり。
普通に短編を書いて、いつもよりタイトルを意識したほうがいいのでは。
猫のぬいぐるみが中身を入れ替える
病は気から
心の持ちようで病気が重くなったり軽くなったりする。
じゃあ心のないロボットなら一体どうなる?
体の異常を知らせるセンサーを切るとか。
主人公のロボット、荒廃した世界で元仲間の残骸を仲間と収集しながらどうにか生き延びている。
主人公、体の不調を仲間に相談。
病は気から、と、前向きにいるように仲間が提案。
ところが前向きの意味がよくわからない、ロボットだし。
楽観的、ってことじゃないか。
心配しなくていい、どうせそこそこ損耗しても問題なく動くんだし。
病を気にする必要はない。
仲間の提案を受けて主人公、故障を知らせるセンサーの感度を下げる。
ところがセンサーの感度を下げたために主人公はかなりの破損をしないと気が付かない体になってしまい、気が付いた時には手遅れ、パーツの修理もままならず、交換のみ、いたずらにパーツの備蓄を食いつぶすだけになってしまい帰って損をすることに。
そこでみんなは故障センサーの感度をむしろ上げて、ちょっとの故障をすぐに直す方向に転換。パーツの予備を食いつぶすことも少なくなり、稼働効率が上がったため修理は多くなっても成果は変わらなかった。
結局病は気からというのは、病になっても前向きに、ということではなくて、病への警戒を続けて小さな異変のうちに根絶する感度を持ち続けろ、という意味だった。
人間の心の持ちようを現状評価のプラスマイナスであると捉えるならば、諸問題に対する評価判定こそロボットにとっての心なのかもしれない。
説教臭くなった。
あと、タイトル回収はしてはいるけど、最後のもうひとひねりもどうだったんだろうかーという感じ。扱った題材が小難しい感じになったので、それだけ捻りも小気味よくくるんとは行かなかった印象。ただここで扱ったテーマは常々使いたいと思っていたことなので(将棋AIが評価値によって動いているので、ロボットにとっての心って評価値なんじゃないの、的なもの)、今後の足掛かりとしてよかった。
あと50分で3800字書けた。もうちょっとで時速5000字いけるで。
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