第49話:遺産分配と下村の土地に家を建てる

 この日は、下村亭に入り掃除して布団を干して泊まることにした。昼食を食べに佐藤君の居酒屋に行って、雑談し、明日、地鎮祭にも顔を出すと言っていた。夕方、町外れの温泉に行って、湯に浸かり、街でビールを買って、下村の家に戻りビールを飲んで布団を敷いて寝た。


 翌日、15時から佐藤君が、旧友4人を呼んで計8人で下村亭の庭で、地鎮祭を行った。完成すれば、大きな5LDKのテラスハウスが出きる予定で、1階に、家庭用では最大の広さのお風呂が出来て、大人3人で風呂と、1,2にもトイレが付く予定だ。


 地鎮祭の終了後、重森社長に4千万円は、いつ振り込んだら良いと聞くと完成後で、結構と言ってくれた。この時、友人達が、俺たちも宿泊できるんだってと言い、宮入に、お礼を言った。佐藤君に、たまに見に来て、状況を連絡してと言うと了解と答えた。


 16時には、宮入たち3人が、車で、八王子に向けて、帰って行った。その後、2017年9月25日、宮入の所に電話が入り、新しい家が完成したと連絡が入った。そこで、吉沢さんと泉堂さんに電話し、28日早朝、宮入の車で、辰野へ行くことになった。


 28日の昼前に到着して、佐藤君に、挨拶し、立派な家が出来たぞと言われた。その足で、重森工務店に挨拶に行き、新しい鍵をもらい、重森工務店に入金先を聞いた。そして、すぐに近くの銀行で請求金額の4500万円を入金した。その後、電話が入り、重森社長が入金確認できましたとお礼の電話が入った。


 実際に完成した家に行くと大きな風呂と12畳のリビングと6畳のキッチンにコンロが入っていた。その後、佐藤君が、宮入に、ちょっと個人的に相談があると言うので外に出て立ち話すると、もし出来たら、この家で、料理人兼任で、この家の管理人として住まわせてくれないかと言った。


 理由を聞くと居酒屋に来るのは、中高年の人が多く、おなじみさんは、年を取り、病気持ちになって、毎年減ってると言った。しかし、若い人は、アルバイトの若い娘がいるスナックに流れて、経営が厳しくなっている。そして、実家の農家も改築できなく、雨漏りして困ってると打ちあけた。


 条件は、と聞くと、詳しく考えてないが、近いうちに考えてみるから助けて欲しいと言われた。すると、宮入が、

調理師免許もってるなら宿屋として営業許可を取り、食事付きの価格で、宿を経営しないかと聞いた。もちろん、それでも良いと答えた。


 調理道具、材料の仕入れ、仕込み、全部出来るし、毎日、ここに住んで24時間体制で宿の管理の仕事も引き受けると言った。そうだな、他の仲間にも聞いて考えてみると言い、次に話す時には、もっと細かい条件を考えておいてくれと宮入りが話した。


 その晩、宮入は、泉堂と吉沢さんに、夜、リビングで買ってきたビールを飲みながら、佐藤君から言われた事を話すと、泉堂さんが、面白そうねと言った。佐藤君が、焼き鳥、刺身、その他の料理を出して、私が、地元の男たちを話しながらボトルのウイスキーをつぐ、なつかしいと言った。


 その後、酒は、上手に仕入られれば、儲かるわよと言った。吉沢さんも、以前、亡くなった亭主の店でまかないの仕事も、お客接待の仕事もしたがら、やっても良いわよと言いだし、2人で、盛り上がった。じゃー、とりあえず、やってみようかと言うと、やろうかと女性2人が同意した。


 翌朝、宮入は、佐藤に、具体的な仕事の考えと採算の試算を出しておいてくれと電話した。そうして辰野の佐藤の店で昼食を食べて、3人は、車に乗って八王子へ帰っていった。その後、佐藤君から、封書で、居酒屋での試算の書類が到着したが、数字の根拠が良くわからなかった。


 その後、佐藤君から電話で、飲食店の経営は、調理師の免許で出来るが旅館、ホテルの厳しい建物制限やなどで、

難しいので、料理を提供する食堂と配達しか出来そうにないと言い、下村の実家の方で調理して方が、臭いもつかないから良いと言い、管理人として新しい家に住み込むという別の形で協力すると言った。


 それを聞いて、今年の年末の状況を見て、来年から、どうするか考えれば良いと、宮入が、佐藤に伝えた。その後、宮入は、泉堂と吉沢さんと忘年会を開き、この件について聞くと、地元の人に、どんな料理が人気があるのかをもう一度しっかり掴むことが感じだと思うわよと言った。

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