第37話:宮入と泉堂の胸騒ぎと癌検診
それを聞いて、宮入も泉堂も嫌な胸騒ぎを覚えた。ところで、結果は、いつわかるのかと聞くと、1週間以内に、郵便で詳細を知らせてくれることになってると話した。また、結果を教えろよと、宮入が、言うと、本当に助かるよと沈んだ声で言った。
俺たちも60代後半だ。お互いに体調に気をつけないとなと言い、まさに、お互い様って事よと言い、宮入が下村の肩をたたいた。大都会の中で、本当に、頼りにしているよと、下村が言い返した。気になったのか、泉堂が、トイレで封筒を空けてみると1万円が入っていた。
多すぎるわよと、言い返すと、嫌、いいんだ、これからも迷惑かけていくのだから、気にしないでくれと言った。それに対して、そうね、私が、美人看護婦で、宮入君が敏腕ドクターのチームだから、安心して、ずっと最後までつき合うからと言った。
この言葉を聞き、遂に、下村が、ありがとうという、ハンカチを取り出し、目頭を押さえた。それを見て、泉堂さんが、馬鹿ね、ここは、笑うシーンよと言いながら、自分も涙を流した。宮入が、ここは、俺のフランチャイズだ、最後まで面倒、見てやるから心配すんなと言い切った。
その後、店の勘定を宮入が出して下村のマンションまで送り、その後、泉堂さんをタクシーで送り宮入が、八王子のマンションに帰った。その後、宮入が、泉堂さんに電話して下村の話を聞いて胸騒ぎがしたというと、泉堂も同じ気持ちになった様で、何かあっても、つき合ってやろうと再確認した。
翌週、下村から電話がかかり、八王子で会ってくれと言われた。待ち合わせた11時過ぎ、駅前のカフェで会うと、届いた書面を見せてくれた。それによると、念のため、ガンの専門検診と脳と心臓ドックの精密検査をおすすめしますと書いてあった。
一度、ガンの専門検診と脳と心臓ドックの精密検査も受けてみたいので、もう一度、この全部をできれば一度で、東京でやってる所でやりたいので調べて欲しいと言われた、予算は、いくらまでと聞くと、30万円迄なら、是非、一度に受けたいと語った。
わかったインターネットと電話で調べてやると言った。いつも悪いなとと言い、交通費やその他、かかった費用は請求してくれと、下村が言うと、わかったよと答えた。頼りにしてるよと言った。その後、調子は、と聞くと心配が増したこと以外、大丈夫と言い、別れた。
数日後、日本橋クリニックセンターで、総額10万円で1泊2日のコースで、やっていることがわかり、資料を下村の家に送るように連絡したので、数日後届くはずだと伝えると、お礼を言って、届いたら、また、会ってくれるかと聞かれ、良いよと答えた。
その3日後、電話で、橋本のカフェで、会うことにした。11時過ぎに行くと、下村が待っていて、宮入が行くと、ここだと手招きしてくれ、席に着いた。その数分後、泉堂さんも来てくれ、どうしたのと下村が言うと、虫の知らせかしらと笑いながら答えた。
早速、検査の資料を見せ、頭部MRI検査で脳梗塞や脳動脈瘤、脳血管狭窄の有無など調べる事。超音波を用いて心臓検査で、弁膜症・心筋梗塞など心疾患診断。超音波を用いて頸動脈の狭窄、動脈硬化の診断することが書いてあった。
続いて、血圧脈波で両腕と両足の血圧を測り血管の硬さや詰まり具合から動脈硬化の危険性を調査。ホモシステイン「血液中のホモシステイン『アミノ酸』濃度」の値で動脈硬化を調査。前立腺がんの検出のための腫瘍マーカーを含む検査セット。肺がん・腫瘍マーカーセット。
食道がん検査で頭頸部、皮膚がんの検出も可能。消化器がん腫瘍マーカーセットで肝臓・胆のうがんの検出か可能と書いてあり、前日の11時入室で、一泊2日で2日目の16時には、終了予定と書いてあ利、食事代込み、など諸費用込みで10万円となっていた。
これを見て、完璧と、下村が言った。ちょっと見せてと言って、泉堂さんが、それを見て、私も、そのうち、女性の様の高度臨床検査を受けてみたいわと言った。その時は、私だけでは怖いので、宮沢さんも誘って、やりたいわと述べた。女性も費用は、一緒と伝えた。
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