第24話:下村の東京の家探しと泉堂さんとの再会
「今、橋本にいるからと伝えると、それなら京王線で京王永山駅北口改札出口で待ってますと言った」
「了解と言い電話を切って、橋本駅から京王線に乗ると13分ほどで京王永山駅に到着し改札の向こうに泉堂峰子さんが待っていた」
「会うなり、何て懐かしいのかしらと泉堂が、宮入を見つめた」
「下村が、俺、橋本駅近くのマンションを借りて、2015年4月1日、引っ越してくると泉堂に告げた」
「そうなのと言い、今度は、3人で、また頻繁に会いたいわ」
「そして、下村さんに東京や横浜など繁華街と高尾山、丹沢、三浦半島、湘南も案内して欲しいわと語った」
「予定が立ちしだい道案内してあげると言った」
「昨年11月、辰野の同級生の女の子3人を東京、横浜の素敵な所を詳しく案内して下さった様ねと言い、頼もしいわと笑った」
「下村が、泉堂に、どこに住んでるのと聞くと,ここから徒歩10分程行ったマンションんの4階建てマンション2階の2LDKの部屋と言った」
「築27年で古いけどねと言い、でも家賃が75000円と比較的安いと告げた」「多摩ニュータンは、緑が多いというか、以前は山だった所を開発して作った街だから、辰野に住んでるような懐かしい気もしたのよと打ち明けた」
「ただ、坂道が多いのが難点ねと話した」
「でも新宿まで33分位で行けるし横浜も63分で行ける便利さが素晴らしい」
「この点が気に入ったと答えた」
「喫茶店で話しませんかと言われ入った」
「ところで、吉沢恵子さんも冬暖かい大都会東京に来たと言ってるらしいけど、ほんとなのと泉堂さんが聞くと下村が、もう引っ越したみたいと下村が言った」
「それを聞いて宮入さん知っていると質問され八王子の駅近くらしいと教えた」
「そーなのと驚いていた」
「やっぱり夏の信州は,良いが、冬は、寒くて年を取ると辛いものねと納得した」
「今後、4人で楽しい老後を過ごしましょうよと、うれしそうに話した」
「宮入が、でも基本的には,あまり人に頼らず自立して生きていくべきだと主張」。「それに対して、下村が、宮入に、彼は、真面目な男で正義感が強いから、そう言うが、田舎か出てきた我々には、情報だけでも欲しいと言うのが人情だと反論」。
「もちろん、それはわかるし、できる限り協力していくつもりだ」
「以前からも、そうしている」
「しかし、1人前の大人として、踏み込んで欲しくない所や倫理的に問題あるような関係にはなりたくないと思っていると伝えた」
「これを聞いて、泉堂が、宮入君は、中学の時とちっとも変わってなくて安心したわと言った」
年に数回、会いたいねと泉堂さんが話すと、そうだね頻繁に会おうと言った。
「下村が車の運転が好きだから4人でドライブに行くのは大賛成だと言い、四季折々、良い場所を選んでドライブして,残りの人生を充実したいと述べた」
「そう言って下さると心強いし、うれしいわと言い、泉堂が目を潤ませた」
「札幌で過ごした20年間、人生の浮き沈み、つきあった男の人情と裏切りと人生の崩壊、破産も見てきた」
「その後、気候の暖かさと人の温かさが恋しくなった」
「言い換えると年を取ってきたという事ねとつぶやいた」
「これを聞いて宮入が,詩人みたいな事を言うねと笑顔で話を聞いた」
「その話、本当に俺の心にも突き刺さると言い、自分が大手銀行で社内のライバルと全身全霊をかけて戦い体を壊して若くして退職し、数年、廃人の様な生活した」
「それを優しく見守ってくれた愛妻が、突然、がんという恐ろしい病に襲われ、あっという間になくなった」
「その時、人生のむなしさを嫌と言うほど味わった」
「それでも神様は、俺たちに味方してくれて投資で成功し財産を作れた」
「そのために今でも食うに困らず生活できてると話し続けた」
「それをじっと聞いていた泉堂さんが、あふれる涙をふきながらわかるわーと小さな声でささやいた」
「下村は、そうか、そんな苦労があったのと、ため息をついた」
「その点、俺は、恵まれてるかもなと言った」
「もちろん県内一の銀行に入社でき、景気の良い時代、金を貯めて投資情報をいち早く手に入れて投資」
「着実に資産を増やし県内の大手銀行で出世できたと思い出を語った」
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