第13話:辰野を再訪と松本旅行
お土産に虎屋の小型羊羹36本入りを渡すと奥さんがこれ1万円以上するのよと驚いた。それを見て、下村が、これで宿代としては十分だと笑いながら言った。今日は、松本へ行って夕方、戻ってくるよと言った。
2013年6月20日の土曜の晩にでも中学時代の仲間にも集合をかけようかと言った。宮入が、そうしてくれればありがたいと答えた。荷物を置くと、下村の奥さんがお茶を出してくれた。
下村が宮入に、奥さんが亡くなって1年たつが大丈夫かと気遣ってくれた。まー何とかと答えると、俺も他人事じゃないから、最近は、かみさんに、やさしくしているよと言った。すると、奥さんが、そうかしらと言い、笑った。
家から速足で10分で辰野駅へ行き、松本まで切符を購入し11時発の中央線にのり12時過ぎに松本駅に到着。駅の蕎麦屋で腹ごしらえしてバスで松本城へ行き、天守閣まで上がり汗をかいた。そこで浅間温泉の地元の日帰り温泉に入った。
風呂につかり、畳の休憩室に入り、ゆっくりすると、いつの間にか眠ってしまい起きると15時近かった。近くのバス停から松本駅行きのバスに乗って15分で着いた。時刻表を見ると16時前の電車まで時間があった。
そこで喫茶店でゆっくりと珈琲を飲みながら時間をつぶした。松本駅前の人の動きを眺めていると、恋人同士が待ち合わせて、抱き着くシーン、若い女が男を見送るシーン、小さな子供連れの親子の姿と、多くの人生の1シーンを見ることできた。
すると昔、亡き、女房との出会い、デート、子供を連れての小旅行などが思い出され、寂しい気持ちになった。やがて列車の時間になり、16時前の列車に乗って、塩尻駅で中央線に乗り換え、そこから20分で辰野に17時前に到着。
辰野駅から、ゆっくりと15分かけで下村の家に17時頃、着いた。下村の奥さんに挨拶して離れで休んでますと告げた。18時過ぎに、奥さんがお風呂にしますか、夕食にしますかと聞かれた。
どっちでも良いよと答えると、夕食の支度が出来てますから食事してからお風呂へどうぞと言ってくれた。うちの旦那は、もう少ししたら帰ってくる思いますと言った。そこで、松本の浅間温泉で湯に、つかってきました。
下村君が、戻ったら一緒に夕食にしませんかと言うとわかりましたと答えた。部屋で文庫本の小説を読んでいると下村が帰ってきましたと奥さんの声が聞こえ、本宅へ行った。するとテーブルに夕食が用意されていた。
そして味噌汁を飲むと、やっぱり味噌汁が美味いねと宮入がうなった。今晩のおかずは野菜と豚肉の炒め物だったが実に旨い。調味料何を使ってるの奥さんに聞くと、料理番組で見たオイスターソースを入れただけですと答えた。
下村が、かみさんは、料理が上手なので、ほんとに助かってますと言うと、恥ずかしいじゃないですか人前で褒めないでくださいと言った。食事を終えると、最近、銀行を退職してから辰野の商工会の会長を仰せつかり多くの相談事を受けた。
今でも仕事をしているような気になると話した。それだけ、信頼されているのだからよいじゃないかと言うと無給だぜと笑った。その後20時頃、宮入は、部屋に戻り、地酒をコップに入れて飲みながら、本を読んた。
22時過ぎ眠くなり布団に入った。翌朝6時過ぎに起き、近くの川の近くを散歩し家に戻った。奥さんが7時に朝食の支度しておきますと言われ、お礼を言った。7時頃、ダイニングへ行った。
下村が、今日18時半、駅近くの佐藤君の居酒屋に集合する様に仲間に連絡しておいたと語った。宮入が下村に、お礼を言った。今日は、レンタカーを借りて高遠へ行ってみると言うと気をつけてなと言ってくれた。
朝食後、一休みして、辰野駅近くのレンタカー屋に9時に行き小型車を借り、高遠城址公園に向かった。10時に到着し駐車場に車を置いて城址公園をゆっくりと散策して回った。公園の人に近くの名所と旨い食堂を聞いた。すると「高遠しんわの丘ローズガーデン」と高遠そばの店を教えてもらった。
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