第四話『初のパーティ編成とステータス』

「では、改めて……クリスさん、私とパーティを組んでくれませんか!」

 ウィンダは少しばかり目を潤ませながら言った。

「え?パーティ?」

 俺は今までソロでLv上げなどをしていたため、パーティなんて組んだ事がなかった。

 なので、唐突のお誘いに少し戸惑ってしまった。


「……私は狙撃を得意としていて、ずっと後衛で援護をしていたのですが、今まで組んでいた方々に邪魔だと言われてしまい、1人でクエストなども行ったことがなくて」

 ウィンダは目に涙を浮かばせた。

 俺は少し考えたあと、

「それで、前衛を探していたって事か」

 ウィンダは頷きながら俺の背中のモノを見ながら、

「クリスさんが背負ってるそれは大剣ですよね?」

「確かにこれは大剣だけど……」

 俺は言葉に詰まった、何故ならこの世界ではまだ大剣はそこまで知られていないからだ。


「よ……よく、これが大剣だって分かったね」

 ウィンダは笑顔で、

「他の人は腰に剣を納めていますが、クリスさん……あなただけは背中に背負っている、しかも鞘もなしに」

 俺は驚きのあまりポカーンとしてしまった。

 まさかそんな理由で言われるとは思ってもいなかったから。

「な……なるほど、まぁそれはいいとして、俺なんかでいいの?」

 ウィンダは目をキラキラさせながら 「はい!」 と答える。


「それじゃ、これからよろしくねウィンダ……さん」

 彼女は 「ウィンダでいいですよ」 と笑顔で返したきた。

 俺はそんな笑顔にドキッとしながら頷く。

「とりあえず、お互いにステータスを見せ合おうか、今後のためにね」

「そうですね、わかりました」

「まずは俺から」

『オープン』

______________

名前:クリス・レジンス

性別:男

年齢:20

レベル:32


体力:4396

魔力:3580


攻撃力:5698

防御力:2368

腕力:1800

魔法攻撃力:238

魔法防御力:4538

素早さ:3785


得意武器:太刀、大剣

苦手武器:ハンマー

特化武器特性:突き

所持武器:太刀、大剣、銃(ビーム)、大鎌


所持スキル

【太刀】

【大剣】

【銃】

【大鎌】

【回避】

【素手】

【治癒】

【護衛】


自作スキル

【連携】

【投擲】

【属性付属】


授受スキル

【パラディン】


称号

【大剣マスター】

______________


「では、私も」

『オープン』


______________

名前:ウィンダ・アルニス

性別:女

年齢:19

レベル:30


体力:3598

魔力:6827


攻撃力:1863

防御力:3275

腕力:1700

魔法攻撃力:4865

魔法防御力:4358

素早さ:3586


得意武器:スナイパーライフル(ビーム)

苦手武器:近接武器

特化武器特性:斬

所持武器:スナイパーライフル(ビーム)


所持スキル

【狙撃】

【速射】

【回避】

【索敵】

【防御】


自作スキル

【連射】


授受スキル

【攻避】


称号

【百発百中】

______________


 俺はウィンダのステータスを見てふと気付いたことがあった。

「ウィンダは武器特性が斬属性なのになんでスナイパーやってるの?」


 ウィンダは少し暗い顔になり。

「それが……前のパーティを追い出された原因の1つ何です」

 あちゃー、俺なんか言ってはいけない事を言ったかな。

「実は、何度か近接武器を勧められた事があったんですけど……私近接武器が苦手で……」

「ごめん、分かった……それ以上は言わなくていい」

 俺はウィンダの顔色を伺いながら謝ったが、目がまた潤ってきてた事に気が付いた。

 はぁー、どうやって励ましたもんか。

 そんな事を思っていた所にウィンダが話す。

「そういえば、クリスさんと私って一つしか歳が違わないんですね」

 俺は笑いながら言った。

「なんなら、別に敬語使わなくてもいいぞ」

 ウィンダは 笑顔で「うん」 と頷いた。


 こうして、俺は新しい世界で新しい仲間、ウィンダと共にあの塔 ”アトランタルの塔” を目指す。

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