No.2 高天原唯

【名前】高天原たかまがはら ゆい


【立場】MDC代表取締役社長


【外見】

 15歳の少女。肩甲骨の下あたりまである金髪をツインテールにして、ダイアモンドの小さなティアラを載せている。華やかさがある美形で、肌は白く、マリンブルーの美しい瞳をしている。要所要所にダイヤモンドがあしらわれたゴシックロリータを纏い、足元は黒いストッキングとリボン付きのパンプスで決めている。腰には回転式拳銃を差している。


【性格】

 「だるい」が口癖で怠惰なようだが、その本質は真面目で、仕事がない時も資格勉強や戦闘訓練を欠かさない。自由を愛し、束縛を嫌う。しかし若いながらも清濁併せ吞むことができ、利益のためなら残酷なことも平気でする。

 ……と、非常に人間らしい皮をかぶっているが、その本質は残忍かつ不気味なようだ。さらに彼女が発揮するカリスマ性は、人間のものとは少し違うようで……?


【経歴】

 そこそこの上流階級の生まれで、頭脳・身体能力・容姿など、すべてに恵まれて生まれてきた。だが、その優れた才ゆえに親の愛を受けることはできず、過酷な教育を押し付けられて暮らしてきた。そんな毎日に嫌気がさし、14歳(中学2年生)の時に限界を迎えて家出。株取引で密かに儲けていた資金を元手に、犯罪対策会社「マチュア・デストロイド・カンパニー」を立ち上げる。現在は代表取締役社長として事務仕事に追われつつ、時折「気分転換」と称して現場にも出ている。


天賦ギフト

 その卓越した能力に引き換え、天賦ギフトは所持していない。

 しかし一癖も二癖もあるメンバーたちを束ねるカリスマ性は、どこか人間のそれとは違うようで……?


【戦闘方法】

 基本は別の場所からのオペレーション。戦場を俯瞰し、的確な指示を出すことで、案件を適切に処理している。

 実戦に出た際は拳銃による射撃を行いながら、戦場を掌握して指示を出すことが多い。場合によっては長距離銃を用いた狙撃を行ったりするほか、爆弾などの兵器も使いこなす。


【正体と目的】

 彼女の正体は、人の身でありながら天使の力を得た存在。あらゆる存在に終わりをもたらす『死の天使』の一人・デストリエルの加護を得た『巫女』である。

 彼女が発揮する異常なカリスマ性はデストリエルの権能によるもので、どんな人間でも『巫女』の名のもとに屈服させることができる。しかし、その権能を発揮するにはデストリエルに寿命を差し出さなければならず、簡単には使えない。

 そして彼女の目的は、アナザーアースを『死』で満たすこと。そのために危険な人間たちを飼いならし、自由に動かしている。また、デストリエルはほかの人間たちにも加護を与え、世界に着々と『死』を塗り広げつつある。

 人間のことは『利用価値のあるゴミ』くらいにしか思っておらず、不要になったら躊躇なく捨てることすらするだろう。彼女はそういう存在である。


【台詞イメージ】

「初めまして。MDC代表取締役社長、高天原唯よ」

「何、また依頼? かったるいわね……ま、金になるからいいけど」

「次、左から来るわ! たいして強くないはず、一気に倒しちゃって!」

「……まったく、私の手を煩わせるんじゃないわよ……」


「……何? 私の正体、知ってる?」

「ふふ、それなら猫をかぶる必要もないわね。人間のふりをする必要も」

「私は『デストリエルの巫女』。世界に『死』を塗り広げる存在よ」

「――さぁ、ひれ伏しなさい。愚かなニンゲンどもが」

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