第189話 なんにも聞いてないのっ?
昨日の土曜日、高校来の友人たちが、続々と、わたしと彼の現在の生活拠点に集まってきた。
「昨日(金曜日)、
そう言って、自分のスマホの画面を見せてくれたのは一番先に辿りついた、
首を傾げるわたし。なんにも聞いてない! 視線を彼に向けると、彼も首を捻っている。
「えぇっ? ひなちゃん、なんにも聞いてないのっ?」
「うん。いやいや、予定はしてたけどさぁ」
「そうだよねぇ。今年は、美亜ちゃん
「ねぇ?」
次いで夕方、今日(土曜日)の予定に入っていた
そして、男子のふたり。
最後に、スーパーの袋を両手に抱えた美亜ちゃんが現れる。
「ねぇ? どうして、今日の主役のわたしがこんなに荷物、抱えてるの?」
「わたし、
「えっ?」
「
わたしたちのところには、事後報告でメッセージを送るつもりでいたらしい……のに忘れた、とか? 意味ねぇじゃねぇかよ! とは、彼。
「今度の木曜日、わたしの誕生日だよ! それなのに、誰も騒いでくれないしぃ!」
「だからって、自分から騒ぐってどうなのよ?」
「だってぇ……」
「だってぇ……じゃないっ!」
ちょっと予定は変わっちゃったけど、なんとか、美亜ちゃんの誕生会は無事に終了した。
みんなからの誕生日のプレゼントを貰って嬉しそうにする美亜ちゃん。わたしたち女子からの恒例のプレゼントには顔を真っ赤にしてたけど……。
わたしと彼からは、彼と一緒に選んだアクセサリー(ネックレス)を。
わたしに対して、これが選択肢にできない彼は、非常に残念がっていた。『自分の彼女に贈れないのに、どうして……』とかなんとか。
父が前もって、わたしに送ってきていたプレゼントも渡したら、相変わらず頬擦りするし。残念女子、ここに極まれり。
これは、わたしと
捻りもオチもないけど、
このお話、投稿は、今日の午後2時に予約投稿である。
そんなお話を書き始めた時間は朝も早い時間。そして、朝のアニメタイムになっても、誰も起きてこない! まぁ、夜中まで、いろいろと語り合ってたからなぁ……。
わたしたち女子部屋組は、この日の主役に、この日の騒動の罰を与えたのだ。
女子全員からの恒例のプレゼント(今年はスクール水着だ!)を試着させてみた。
その姿の、あまりの破壊力に、みんな、暫く呆然としてしまった。美亜ちゃん? まだ
「ひなちゃんも、
「慰めなんて、いらないやい!」
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