第188話 優しくしてもらってるよ!

 今回は、先週土曜日、夜のできごと(また? とか言わない!)である。

 わたしの授業を受けにきた、我らが妹・美琴みことちゃん(仮名)のお話(また? とか言わない!)である。



 この美琴ちゃん、現在高校2年生。中間テストが終わったばかりなのである。自己採点に付き合ったけれど、結果は上々のようだ。


「ひなちゃん(仮名)の教え方が上手だからだよ」


 などと嬉しいことを言ってくれるけど、美琴ちゃん自身の努力の賜物なのは間違いない。


 その努力の結果が、ご両親に認められたんだそうだ。

 ご両親と一緒の空間で、『漫画』を読んでいても、イヤな顔をされなくなったのだ……とか?

 まぁ、なかなか厳しい(教育パパママ、というより心配してくれてる)ご両親だからなぁ……。


「ひなちゃんは、漫画も読んでたけど、成績落とさなかったし、大学も合格したし、わたしもそれでだいじょうぶ……だと思うんだよね?」

「そういうところで、人を引き合いに出さない!」

「成績上がってるから、認めてくれたところもあるんだけど……。やっぱり、ひなちゃんの影響が大きい! ……背はっちゃいのに」

「おいっ!」


 そんな美琴ちゃんが、とある『漫画』を持ってきた。以前、日曜日? だかの情報番組で取り上げられてたらしい。主人公ヒロインが、わたしみたい……なんだと。


 その『漫画』というのが、『133cmの景色』。主人公ヒロインの『華さん』はかわいい(わたしはこんなにかわいくはないけど)と思う。

 でも、美琴ちゃん? わたしみたい……ってぇのは、っちゃいってトコか?

 今はまだ学生だから、『っちゃくてかわいい!』って言われるのはいいことなんだろう。

 っちゃいわたしと付き合ってる彼が、この物語のように、変な目で見られることも、今のところはないし……。イヤ、実は影では言われてんのかな?

 大学卒業して、就職したら、こんな気苦労を味わうのかな?


 そんなことを考えさせられる作品でした。

 あぁ、でも、わたしも主人公ヒロインの『華さん』みたく、前向きに行こう!


 気になった方は、探して見てくださいね。



 これは、わたしと親友みあちゃんと、そのほか、少ない友だちを巻き込んだ、掛け合い語録。


 捻りもオチもないけど、彼女みあちゃんがいなかったら、今のわたしはいなかったと思うし……。


「ねぇ、ひなちゃん?」


 なんだよ、美琴ちゃんも、ソコが気になんのかよ。こんな、体、っちゃくても、えっち、できてるよ。っちゃい体だからこそ、優しくしてもらってるよ!

 彼が、この、つるっと、ペタっと、したので満足できてるかどうかはわかんないけどなっ!


 わたしがそんなことを言ったら、美琴ちゃんは、顔を真っ紅にしてた。興味あったんじゃないのかよぉ?

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