第20話 面倒も見てないよ
今回は、
そういえば、
まずはひとりめ。わたしの席とは対角線上に位置している(教室の入り口に一番近い)ところが
この、会津くん、色白で長身で、三人の中では一番カッコいい! でも、すごい毒舌!
そして、もうひとり。最前線(先生に一番近い)が
烏丸くん本人が言うには、渡瀬くんとは『スッゴイ腐れ縁』なんだとか? わたしから見たら、スッゴイ『世話焼き』。わたしにも気を使ってくれるし……。
時は、三月の中旬。男子たちにとっての一大イベントが明けた、次の日。
いつもの女子三人が、わたしの机を取り囲んでいる。渡瀬くんとの、昨日の顛末を聞きだす気満々だ。
美亜ちゃん(仮名)が、腕を組んだまま、わたしを見下ろし……。
「渡瀬とふたりで映画を見た後は?」
その質問に対するわたしの返答に、納得のいってない表情の、女子三人。隣に座ってる渡瀬くんに、その矛先を向けていく。でも、朝から『こころここにあらず』の渡瀬くんの要領を得ない返答に、次第にイライラを募らせ始めたところに、ふたりが登場。
「渡瀬くんも、それが真実だ……って言ってよぉ」
わたしが、渡瀬くんの左腕をとって揺さぶってみても、顔を赤くするだけの渡瀬くんに向かって……。
「こういう時に、役に立たない男って……。
「イヤイヤ、まだつきあってるわけじゃないから」
「ひなもたいへんだよね。
「面倒も見てないよ」
五人による包囲網が、少しずつに狭められていく……。
これは、わたしと
捻りもオチもないけど、
次回は、この続き。我慢の限界にきたわたしが、渡瀬くんに見舞った攻撃……とは?
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