第02話 嫌われてるんだって?

 今回は、わたしが、中学一年生になった、最初の頃のお話。


 わたしが、先生たちの前で、白の混ざった、長い髪をバッサリやった二週間後。

 彼女は、突然転校してきた。お父さんの転勤が急に決まった……とかなんとか、最初の自己紹介で言っていた……気がする。



 彼女の名前は、大槻おおつき美亜みあ(仮名)ちゃん。


 この時のわたしは、彼女と、これほど、仲が良くなるような付き合いになるとは夢にも思っていなかった。


 彼女が、初めてわたしに向けた言葉は……。


「おまえ、先生たちに嫌われてるんだって?」だった。


 その言葉に対して、わたしの脳裏に浮かんだ言葉は。


『おまえに関係あんのか?』だった。



 これは、わたしと親友みあちゃんと、そのほか、少ない友だちを巻き込んだ、掛け合い語録。


 捻りもオチもないけど、彼女みあちゃんがいなかったら、今のわたしはいなかったと思うし……。


 次回は、彼女のためを思って言ったのに、わたしの胸に刺さった、彼女の言葉が忘れられないんだ……というお話。

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