2021-02-23

人間一人ひとりに、人生があることが気持ち悪い。


どんな人間でも、生まれ落ちてから死ぬまでには

少なくない出来事がある。

その中で、他の人間には得られない経験をし易い。

糞みたいな人間にだって、一定の人生が有り、

何か釈然としない哲学があったり、そこに価値があると見做されたりする。

自堕落に生きても、努力をしても、

その間に決定的な差をつけることはかなり難しい。


生きていると、そのような他の人間の人生に対する気掛かりが

俺の思考を邪魔することが歯痒い。

何者にも成って居ないことに、強烈な焦りを覚える。

己を突き動かしてきた情熱に、

乾いた諦観論しか投げられない様に成った己を哀れに思う。

これ以上何かを成せないのなら、

何かを生み出せないのなら、

もう、俺に、きっと、生きている意味は無い。

元から意味はなかったのかもしれないが。


生きてしまっているのなら、何か、それなりに、

満足のいくものを。

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