2021-02-08

醜い欲求は、依然せきを失ったかのように溢れる。


万人に認められたい。

これまでの努力と感じているものを、俺の納得のいく形で報いて欲しい。

何か随分と綺麗な愛とやらで、幸せとやらに成ってみたい。

できなかった、失った、奪われた青春を謳歌してみたい。

自分に中途半端に才能があって、文句を言えないほどには恵まれていて、

只努力が足りないだけだということを忘れたい。

自分のことを、可哀想な人間だと、陶酔したい。

幸せになりたいと、素直に言えるようになりたい。

自分の論理を、正しいものとして他人に押し付けたい。

俺を否定する連中なんて、全員殺してやりたい。


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