2020-12-31

苦しむくらいなら、最初から恋なんて要らない。

多くの気苦労の上に成り立つ愛なら、そんなもの消えて仕舞えば良い。


人間関係を愛する君達は、

なぜそこまで愛や恋に執着するのだろうか。

人を好きになったりするのだろうか。


多くの人に恋をし、

今居る相手の向こうには他の人を見据えたりする。

共に居る為に、自分を犠牲にしたりする。

相手に届くことない思いを、ひたすらに温めたりする。

恋人でもない人間と、身体を重ねたりする。

そしてそのことを、後悔したりする。

恋することが、当たり前だったりする。

破れた恋の埋め合わせに、次の恋を模索したりする。


恋や愛なんて、苦しい事ばかりだ。

嫌なことがあっても、なぜか相手を嫌いにならなかったりする。

1人の人間を、永く愛したりする。


その全てが、俺には理解できない。

悔しいことに、外野から眺めるそれらは、

なぜかとても美しい。

成立しない恋は、特にそう思うのだ。

きっと、どうあっても成立することはないからだ。

それが、俺にとっては、なぜか、悔しいほどに、そう感ぜられる。


人間が嫌いだ。

だから、外野から、君達の洒落臭い営みを見続ける。

そしてそこに、美しさを見出してしまう。

そんな仕様も無い人間になってしまうから、言いたいことも纏まらない。

俺は、緩やかに、人間では無くなって終いたい。


人間を狂わせ、本質から遠ざけるのは、まさしく人間関係だ。

それを受け入れて生きるくらいなら、死んだ方が増しだ。

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