2020-12-24

許せない事ばかりだ。

周りに悪意しか存在しない様に感じる。

人間の一挙手一投足に、本来感じなくていい嫌悪を覚える。


勿論,俺自身だって悪意の塊だ。

人間は,己の親近とするところだけが幸せであればいいと

考えている傾向にある。

だからこそ、その外に対しては特に悪質だ。

結局,社会とは人間個々の悪意をぶつけ合い、

己のテリトリーのみを守ってゆく戦場でしかないのかも知れない。


悔しいことに、人間で完全無欠のあくいを持っているものは少ない。

必ずどこかになけなしの優しさを持っている。

そのせいで、大っぴらに敵対するような気力が奪われてしまう。

絶対悪があれば、楽だったと思う。


人間誰しもに、少なからぬ同情を抱いてしまうのが、遣る瀬無い。

知れば知るほど、烏合の衆から外れて仕舞う。

人間を嫌っていても、人間関係が恋しくなる時がある。

自分のそんなどうしようもない二面性が、ひどく腹立たしい。


このことは、人生をかけて変えていかなければならない。

人間との関わりの中に生きがいを見出す様では、

人間に依らない美しさなど到底見つけられない。

人間ではないものに触れるのだ。

そう、誰も居ない場所で。


あの歌に出てくる様に、月明かりを探すのだ。

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