微睡みに溺れる。
暖かな手のひらは幻覚か、優しい声は幻聴か。
微睡みに溺れている間は、それが微睡みなのかすらも分からない。
耳をつんざくような警告音で目が覚める。
さながら溺れかけた少女を助けたような、そんな顔で時を刻んでいる。
暑さから逃げるために、過剰に冷えたそれに頬を埋めた。
ー冷たい
何故いつも気が付かないんだろうと思う。
微睡みの中に、感覚なんてないのに。
(暗転)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます