永別の朝

冬晴れの早朝

両手をわたしと孫たちに握られて

父は最期の息を吐いた


そして、母と祖母の待つ場所へと

旅立って行った

とても穏やかな顔をして


この日が来るのが怖かった

この瞬間を恐れていた

それでもこうして見送ることが出来た


さぁ、これからお別れの儀式を

最後までやり遂げなくては

娘としての最後のつとめを


あなたの娘ですもの


大丈夫です

心配しないでね


あなたの娘で幸せでした


ありがとう


おとうさん


……ありがとう


**********


◆令和2年12月19日午前7時34分

 父は永眠いたしました。


皆様の温かなお心遣いに心より御礼申し上げます。

ありがとうございました。


**********

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