第667話 カレンさんに報告を
「すいません。唐突なお話しで少し取り乱しました。つまりミナトさんは『
驚きの表情でそう問い返すのは冒険者ギルドで受付嬢をしているカレンさんである。
ここは冒険者ギルドの会議室。時刻は深夜に差し掛かっている。
あの戦闘の後、王都へ帰還した『
証拠がないため犯罪の立証は難しいと思われたが、どうゆう訳か冒険者ギルドが特別に保管している年に数回だけ使えるとされる嘘を看破する魔道具の使用が許可された。その結果、『
いろいろな手続きが終了した後、改めてカレンさんが『
そこで王家の威信への影響を考慮して『
「ええ、まあ方法に関しては冒険者の秘密ってことにして頂ければ……、あはは……」
カレンさんや二大公爵家の面々、王家の人々にはその強大な力を知られているミナトたちだがピエールの真の姿については知られていない。
「分かりました。そのことに関してはこちらも詮索はしません。明日にでも公爵様に報告しようと思いますがミナトさんたちのことを報告に含めても……?」
「構いませんよ。星
「私からはこれ以上は何も申し上げることができないのですが……」
「大丈夫!気にしていませんから」
そう答えるミナト。
星
『見方によってはいいように利用されているとか、踊らされている状態とかってやつかもしれないけど、今回の報酬は米と醤油……、いくらでも踊ってやろうじゃないですか!』
異世界転生の定番である日本食材の入手。しっかり働いて確実に入手したいミナトであった。そのため、
「依頼を達成して今回の報酬をきちんと頂けるのでしたら何の問題もないです!」
いい笑顔でそう言い切るミナトの全身からほんの少しだけ剣呑な魔力が漏れる。
「ありがとうございます……」
そう答えつつミナト達への報酬に関しては翌日ミリムに念を押しておこうと心に誓うカレンさんなのであった。
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