おやすみなさいの時間まで
勝利だギューちゃん
第1話
ボールが転がってくる。
それを拾う。
「すみませーん」
子供の声がする。
少年野球か・・・
いや、ボールからすると、リトルリーグか・・・
僕は子供に、ボールを投げる。
少年はそれを受け取る。
「ありがとうございます」
そういって、去っていった。
子供たちが、野球をしている。
元気よく・・・
子供の頃、プロ野球選手にあこがれたことがないといえば、嘘になる。
でも、自分の運動神経のなさに、速攻であきらめた。
なので、必ず仲間外れにされた。
それが、トラウマとなっている。
一時は、野球に・・・スポーツに嫌悪感をいだいた。
でも、ボールに罪はない。
少し、眺めた後、その場を後にした。
空を見上げる。
既に、陽は西に傾いている。
明日の僕は何を想う?
それは、明日にゆだねよう。
まだ、今日は残っている。
おやすみなさいの時間まで 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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