1ー3
「はい、オレンジジュース!」
正座したボクの前に、鮮やかなオレンジ色が注がれたコップが差し出される。
ジュースを出してくれたみゆきお姉さんは、テーブルを挟んでボクの前に座る。
「ありがとうございます」
選択肢を選んだボクは、みゆきお姉さんの家に向かい、お話がしたいと言って部屋に入らせてもらった。
「今日も遊びに来てくれて嬉しいよ」
みゆきお姉さんはいつもと変わらず素敵な笑顔でボクに微笑んでくれた。
「・・・・・・・・・・」
ボクは緊張で渇くのどを潤すためにコップを掴み「ごく・・・・ごく・・・ごく・・」とオレンジジュースを一気に飲み干す。
そしてコップを置き、右ポケットに入れていたパンツを取り出してテーブルに置いた。
「これを返しに来ました!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
テーブルに置かれたパンツを、みゆきお姉さんは黙って見つめている。
ボクは、自分で取ったわけではなく、いつの間にかランドセルに入っていたことを正直に伝えた。
「・・・・・・・・・・・・・・」
みゆきお姉さんはパンツを手に取り、それが自分の物か確かめるように見つめる。
「・・・・・・・・・勝手に入ってたの?」
みゆきお姉さんの質問にボクはブン!ブン!と頭を縦に振る。
「・・・・・・んー、じゃああれかも」
「ーーーー?」
何かに気づいた様子のみゆきお姉さん。
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