第31話

ここは瘴気が漂う魔王城。




「あぁもうっ!むかつくあの子供!!」




先の戦いで不意を突かれて憑依体が殺されてしまった




「うるさいぞ。」



「も、もうしわけありません!!!エデン様」


エデンと呼ばれたその人物こそ魔王である

「颯爽と敵陣に飛び出したくせに前の憑依体はどうした?」



「それが壊されてしまって…」




「情けないな」



「ひっ!次こそは必ず…ですからご慈悲を!!」



「まぁいい。今日は機嫌がいいからな」



「…?」


そういうとエデンは寝台に横たわっている一人の女性に目を向けた



「先ほど、彼女が少し動いたのでな。もう目覚めの時が近い」



この女性こそ、この世界で唯一破壊神と創造神が争い永遠の眠りについた人間だった



「…本当に目覚めるのでしょうか?」




「あぁそのために時は止めてある。それまでに必ずディアモンドをここへ連れてこい」



「我が魔王の御心のままに」

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