蘇生魔法
第25話
「レイン!!?」
一番近い隠し部屋の扉を開けるがそこにレインはおらず
血を流しながら後退している跡が残っているだけだった
「この血の量は…」
あの小さな体で流す量ではない
恐らく奥の結界の張られた部屋を目指したんだろう
「…今度は絶対助ける…」
「しぶといわね、普通だったら今のでもう死んでるんだけど?」
「レシピ魔法…麻酔を自分へ投与。および傷口を修復…」
彼らから破壊神と創造神の昔話を聞いてなければ今ので死んでいた
私に創造神の力が本当にあるなら…体を再生することもできるはず
修復を終える前に彼女が再び攻撃を始めた
ダメ…もう間に合わない
「終わらせてあげる!!その命を魔王様に捧げなさ…」
「随分と楽しそうだなアダルテール」
ディアモンドが持つ剣によって貫かれていた
「ディアモンド様…」
「ちょ…まっ」
彼女からアダルが抜けたような気配がした
「…終わったようだな…レイン大丈夫か?」
私はゆっくり彼女に駆け寄ると心拍を図った
「魔族に憑りつかれた人間は殺すしか救いはない」
「…だ…め」
「無駄だ、もう死んでいる」
「誰も私の前で…殺させない…死なせない…」
部屋全体がとてつもない光に包まれた
「…レイン!!?よせ!!」
「がはっ」
彼女が息をふきかえした
「具現化魔法…いや違うこれは…蘇生!?そんな大魔法賢者でさえ…」
すごく眠い…
ガクッと膝から崩れるのをディアモンドが支えた
「…レイン!?」
安心しきった私はそのまま意識を手放した
「―――。」
「…!?」
何か言っていたような気がするけれど…
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