第22話



「私にあの人は倒せない。だけど足止めくらいはできるわ」

「レインダメよ!」

「お別れは済んだかしらァ!?」





「行って!!扉は私が造るから!」





そういって私は扉を具現化する…



カミーユが開けると別の世界が広がっていた

「すぐ助けを呼んでくるから!!」




「一匹逃したかしら。まぁいいわ」


思ったよりも魔力消費が激しい…視界が歪む…

更に額から血が滴る

「一体何の目的があって…こんなことを」


私がそう言って睨むとアデルは私の顔をじっと見た


「んー?あれっよく見たらソフィアじゃん?何で生きてんの?」



「ソフィア?って誰?」


そういえば初対面でディアモンド様も私の事そう呼んでいたような


「あれれっ?別人?具現化魔法も使えるしで本人かと思ったんだけどまぁいいわ。さっき逃げた使い魔があの子を呼んできてくれるだろうから今度こそ彼の目の前で殺してあげる」





「…どうしてディアモンド様にこだわるの?」



「どうしてって、魔王が彼を欲しているからよ」



「光属性のディアモンド様は魔王にとっては天敵でしょ!!」



「あら?知らないの?それとも教えてもらってないの?彼はね半分は闇属性になったのよ?」



「え?」



「光属性はね闇属性と表裏一体、いつでも反転するわよ」


半分?


「どうして半分だけ?」


「彼の大事な大事なソフィアちゃんを殺してあげたからよ。後一歩で完全に堕ちるところだったのに邪魔が入ったからねぇ」

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