第20話


「薬を魔法にするんだったら、レシピ魔法をつかって調合すれば行けるはずよ」




「レシピ魔法?」






「本に調合した薬を挟んで名前をつけて記録するの。で好きな時に自分の魔力で引き出せるようにする」

料理本みたいな感じかな…?





「レシピ魔法は他の人も使える?」




「えぇ、普通の本みたいに読めるから必要な名前を読み上げればいいのただ、賢者が残したレシピ魔法だけは誰一人として読めなかったの何が記載され保存されていたのかが未だに不明よ」



「賢者様ってそんなにすごいの?」



「えぇ、破壊神と創造神の争いには基本的に中立になっているわ。それぞれの神たちもそれをよしとしている」



「ふぅん…その本は今どこに?」



「世界の至る所に置いてあるみたいだけど一番近いのは南帝国ナザン国王のフィゼル様が保管していらっしゃるはずよ。ご主人様と外へ出られるときに伺ってみるといいわ」




「そういえばあの扉って…どこにつながっているんですか?」



「ご主人様が持っている部屋のどれかよ。ご主人様が行きたい場所へつながるようになっているけれど、それ以外は全てランダムに飛ばされる。それは外も同じ…だから基本的に外から誰かが入ってくることはないだろうけど…」





「万が一誰かが入ってきたらっていうのは…?」



「間違いなく敵とみていいわ」



「でも、この扉から誰か来たら逃げるところないですよね」



「部屋の奥に行けばご主人様が認めた人しか視認できない結界が張ってあるの。レインも大丈夫だから誰か来た時は…」



カミーユが言い終わる前にガチャっと私の後ろの扉が開く音がした…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る