闇の魔法

第19話

カミーユ&レインside




今私たちはディアモンドから留守を任されている

「レイン何してるの?」

その体には大きくて分厚い本を読んでいるレインに話しかけた

「この世界の薬草について調べています」



「本当に勉強熱心ね…レインなら魔法でいつでも出せるよね?」



「それではダメ。この辺でとれる薬草で薬を作らないと…医学の発展は魔法に頼ってはすぐに途絶えてしまう」




「それもそっか…」




「…。」

一つの薬を精製し手に取るとカミーユが不思議そうに首を傾げていた



「レイン?何か手に作ったけどそれは…?」



「記憶を消す薬。これは以前私が使っていたもの。これを魔法にできないかと思って…」



「確かに、記憶を消す薬があればご主人様も…って駄目よ!人に使っては」


「普通の人には使わない。この薬はどうしても使わないといけない患者にしか使ってはいけない…なのに私は…っ」

何故だろう…この薬を見ていると用途以外に何かをしていたような…



「ど、どうしたの!?」



「頭…痛い」



「…いけない!!」



カミーユが薬の入った水を私に飲ませた



「…これ…前にも」



「覚えていたんだ」



「…そっか。一度記憶を思い出しかけたんだっけ…」



「ごめんなさい私たちが記憶を覗いたときに…ね」



「謝ることはありません。私を助けていただいたことに私は感謝しています」



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